• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

フェムト秒フォトンエコ-による非晶質系の電子格子相互作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640291
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

斉官 清四郎  大阪大学, 理学部, 助教授 (80011162)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1990年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードフォトンエコ- / ホ-ルバ-ニング / 色素ポリマ-系 / フラクタル / デバイ・ワ-ラ-因子
研究概要

1.フォトンエコ-の測定はこれまで、強度変調法を使って行われており、散乱の少ない光学的に透明な試料のみが測定対象であった。この研究により開発された位相変調法ではこの散乱は問題にならず半透明な試料でもエコ-の測定が可能になっている。また試料が完全に不透明な場合はその蛍光を測定することにより、エコ-信号が得られている。この方法の開発により測定対象が格段に広がっている。
2.この位相変調法を使って、生体物質でのエコ-の測定に成功した。水素置換したミオグロビンあるいはチトクロムCでの測定から、この系が電子格子相互作用の極めて弱い系であることが判った。その原因として、蛋白のポリペプチド鎖がつくる疎水的環境に色素が密に取り込まれていることが挙げられる。電子格子結合係数が極めて小さいことから100Kの高温においても零フォノン線が観測できた。
3.ラマン散乱、ホ-ルバ-ニング、フォトンエコ-の測定から、ポリマ-の持つ低周波振動モ-ドの状態密度についての情報が得られ、この状態密度はポリマ-がフラクタル構造をとると仮定することにより説明できた。またこのフォノンのビ-ク周波数には30(1/cm)の上限があること、水素結合を取るポリマ-ではこのピ-ク周波数が一般に高いことなどが判った。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.Saikan: "Polymer dependence of boson peak frequency studied by hole burning and Raman spectroscopies" Chem.Phys.Lett.166. 358-362 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] S.Saikan: "Temperature dependence of DebyeーWaller factor in dyeーdoped polymers" Phys.Rev.B. B41. 3185-3189 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] S.Saikan: "Phase modulation technique for accumulated photon echo" Opt.Lett.16. 10-12 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] K.Uchikawa: "Fluorescence detection of femtosecond accumulated photon echo" Opt.Lett.16. 13-14 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] J.WーI.Lin: "Extremely weak linear electronーphonon coupling in protonated chromoproteins studied by phase modulated photon echo" Phys.Rev.B.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

URL: 

公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi