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海陸風による日周潮流の増幅

研究課題

研究課題/領域番号 02640318
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋・陸水学
研究機関愛媛大学

研究代表者

柳 哲雄  愛媛大学, 工学部, 教授 (70036490)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード海陸風 / 日周潮流 / 共鳴 / 大阪湾 / K_1分潮
研究概要

瀬戸内海や東京湾など潮流の卓越する沿岸海域での測流記録を調和分解すると、半日周潮流の潮流楕円はいつも比較的安定したものが得られるが、日周潮流の潮流楕円の振幅と位相は各観測時毎に大きく異なることがままある。
本研究においてはまず大阪湾のMT局における1980年の1年間の連続測流記録(上,中,小の3層)を1月毎に調和分解した。その結果半日周潮流(M_2,S_2)の潮流楕円は比較的安定しているのに対して、K_1潮流の潮流楕円は上層で最も季節変動が大きく、それはMT局の風の日周期変動成分の季節変動成分とかなり良く対応していることを見出した。
そこで水平2次元3層のレベルモデルを用いて、日周期の風変動(すなわち海陸風)とK_1潮流の応答関係を大阪湾を例に調べてみた。
まず水平2km格子で大阪湾を分割し、播磨灘、紀伊水道で観測された調和定数を用いて波動を与え、大阪湾内のK_1潮汐・潮流分布を定量的に再現した。
次に海陸風が卓越し、上層のK_1潮流楕円が最も大きくなった1980年9月の海上風の分布を再現することを試みた。陸上のアメダスデ-タとMT局の風デ-タを用いて、スプライン補問法により大阪湾上の海陸風のパタ-ンを1時間毎に再現した。
K_1潮流が卓越した大阪湾上に海陸風を吹かせると、計算の上ではMT局上層でのみかけ上のK_1潮流楕円は風が吹かない場合の2倍になることがわかった。
以上の解析と数値実験により、沿岸海域の海陸風が日周潮流を増幅させることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柳 哲雄: "海陸風による日周期潮流の増幅" 1990年度日本海洋学会春季大会講演要旨集. 164-165 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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