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パリティ非保存に基づく鏡像分子間のエネルギ-差

研究課題

研究課題/領域番号 02640364
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 構造化学
研究機関筑波大学

研究代表者

菊池 修  筑波大学, 化学系, 教授 (30015771)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードパリティ非保存相互作用 / アミノ酸 / キラリティ
研究概要

天然アミノ酸のうちグリシン、アラニン,セリンをとりあげ、パリティ非保存相互作用に基づく鏡像構造間のエネルギ-差(Epv)を計算した。生物進化と関連するのは水溶液中での構造であるので、アミノ酸の双対イオン構造について、ab initio HFOー5G基底関数を用いて計算を行なった。Epvの値はその正負の符号が重要であるが、これは分子のコンホメ-ションにより変化する。そのため最も重要と思われるCーC結合軸のまわりの回転に伴なうEpvの変化を調べた。次の結果を得た。
(1)クリシンを用いた基底関数の検討では、今回使用したHFOー5Gは同程度の大きさの他の基底関数に比べてEpvを正しく与えることが明らかにされた。これはHFOー5Gが原子核上の関数値を正しく与えることに起因する。
(2)LーアラニンではCーC結合のまわりの回転角θの値によってEpvの符号が変化したが、最安定コンホメ-ションであるθ=0において負の値となった。したがってLーアラニンはその最安定コンホメ-ションにおいてDーアラニンよりエネルギ-が低い。
(3)LーセリンについてもLーアラニンと同様の結果であるが、特にθのほとんどの値に対してEpvが負であることが示された。このことはL体がD体に比べてコンホメ-ションに依存せず常にエネルギ-が低い可能性を示唆している。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] O.Kikuchi and H.Wang: "ParityーViolating Energy Shift of Glycine,Alanine,and Serine in the Zwitterionic Forms:Calculation Using HFOーNG Basis Sets" Bulletin of the Chemical Society of Japan. 63. 2751-2754 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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