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交差および三環性大環状共役化合物の合成と性質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02640388
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機化学一般
研究機関富山大学

研究代表者

尾島 十郎  富山大学, 理学部, 教授 (00018988)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード非ベンゼン系芳香族化合物 / 交差共役化合物 / アヌレン / フルバレン / Wittig反応 / ^1HNMRスペクトル / 分極構造 / ポリオレフィン性 / 三環性大環状共役化合物 / 還元的カップリング / Wittig縮合反応 / NMRスペクトル / 14π電子系 / セスキフルバレン / 幾何異性体 / 'HーNMR / IR / UV / ジアセチレン体
研究概要

非ベンゼン系芳香族化合物に関する研究のうち,大員環のみから成る三環性共役化合物〔14〕アヌレノ〔16〕アヌレノ〔14〕アヌレン(1)および交差共役化合物〔13〕〔15〕フルバレン誘導体(2)を合成し,それらの性質を検討する目的で研究を行なった。(1)の合成において,二環性フラン5,14ージメチルー1,3ービスデヒドロ〔14〕アヌレノ〔c〕フランの改良合成法の開発に成功し,(1)の重要な合成単位である5,14ージメチルー9,10ービス〔2'ー(1'ーホルミル1'ーエテニル)〕ー1,3ービスデヒドロ〔14〕アヌレンを安定に供給することができるようになった。このジホルミル体に対し,McMurryの条件TiCl_3ーLiAlH_4による還元的カップリング反応を試みたが,目的とする(1)を直接得ることはできなかった。また,ホルミル体を対応するホスホニウム塩に変換し,これとジホルミル体とのWittig反応により(1)へ導くことも試みたが,(1)の単離確認に成功してはいない。一方,(2)の合成は,〔B〕アヌレノンを基質とし,Wittig反応を繰返すことにより二重結合を順次導入して末端ジアセチレン体を得,これの分子内カップリング反応により行なった。(2)の電子吸収スペクトルは,比較化合物よりかなり長波長シフトし,周辺共役が更に広がったことを顕著に示した。しかしながら, ^1HNMRスペクトル測定結果から,中央二重結合の分極に基く共鳴構造,すなわち,いずれの環も14π電子系となる分極構造の寄与は観察されず,(2)はポリオレフィン性の高い交差共役系化合物であることがわかった。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Higuchi,K.Kitamura,J.Ojima,K.Yamamoto,and G.Yamamoto: "The Synthesis of A 〔13〕〔15〕Fulvalene Derivative" Chem.Lett.(1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H. Higuchi, K. Kitamura, J. Ojima, K. Yamamoto, and G. Yamamoto: "The Synthesis of A [13][15]Fulvalene Derivative" Chem. Lett.(1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Higuchi,K.Kitamura,J.Ojima,K.Yamamoto,and G.Yamamoto: "The Synthesisof a[13][15]FulvaleneDerivative" Chem.Lett. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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