研究概要 |
1。(4ーtーブチルフェニルチオ)(4ーメトキシフェニルー1ー ^<13>C)ジアゼン、(4ーtーブチルフェニルチオ)(4ークロロフェニルー1ー ^<13>C)ジアゼン、(4ーtーブチルフェニルチオ)(1ーナフチル)ジアゼン、その1ー ^<13>C,1ー ^<13>Cー1ー ^<15>N、2,4ーd_2標識化合物および(4ーtーブチルフェニルチオ)(2ーナフチル)ジアゼンの光分解ESR測定を行い、H,C,Nの超微細結合定数を得た。ニトロベンゼンー1ー ^<13>Cの電極酸化によるESR測定では、あるニトロキシドを観測したが、捕促された遊離基の構造は不確定である。さらに薄い溶液について測定すると成功することが十分に期待できる。 2。メトキシフェニルジアゼニルのTRIPPLE共鳴ESRでは、遊離基濃度の不足のため不成功であった。流動法で行うと成功することが予想できる。 3。(アル-ル)(アリ-ルチオ)ジアゼンの熱分解CIDNPのうち、不確実なA(σ〜133)とE(σ〜135ppm)はそれぞれ9種、18種の合成標品のケミカルシフトからクロロアレ-ンAとジアリ-ルスルフィドEであると確定した。 CIDNP中の4ーメトキシフェニルジアゼニルの1ーCと2ーCの超微細結合定数の符号は互いに逆でその大きさの比は〜30:1であった。 4。(4ーtーブチルフェニルチオ)(4ーメトキシフェニル)ジアゼンとその ^<15>N,重水素化化合物の重水素化テトラメチルニトロソベンゼンによるスピントラップでは、アリ-ルの捕促されたニトロキシド1に対し、不明遊離基のニトロキシドが4の比率で生成した。しかしジアゼニルの捕促は確かではない。溶媒からの遊離基の可能性がある。 5。1ーN,1ーCのスピン密度とジアゼニルの反応性との関係を、置換トルエンから水素引抜き反応で検討した。
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