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HMGーCoA還元酵素阻害剤コンパクチンの合成

研究課題

研究課題/領域番号 02640418
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 天然物有機化学
研究機関東北大学

研究代表者

萩原 久大  東北大学, 反応化学研究所, 助手 (20006331)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードHMGーCoA還元酵素阻害剤 / コンパクチン / ジヒドロコンパクチン / 二重マイケル反応 / アルド-ル反応 / 高脂血症治療薬 / 虚血性心疾患 / FMGーCoA還元酵素阻害剤
研究概要

初年度においては,ジヒドロコンパクチンが持つ5つの不斉中心のうち9,11a,15,15a位の4箇所を整え,10ー11位間の二重結合をShapiro法によって導入した.最終年度では,初年度の結果にもとずき合成を進め,(+)ージヒドロコンパクチンの新しい合成法を確立した.
アセチルシクロヘキセンとクロトン酸メチルとの二重マイケル反応を鍵反応として,デカリン部の基本骨格を構築した.この反応は立体選択的に進行した.10ー11位間の二重結合は新たにxanthateの熱分解法を用いた所,再現性よく導入する事ができた.残ったデカリン部8位の立体化学は,8位をホルミル基に変え塩基により安定系のエカトリアルへと異性化させ整えた.この8位のホルミル基からHornerーEmmons反応により炭素鎖を延ばし,数工程を経て光学分割により光学活性体を得た.生理活性を司っているラクトン部の構築は,TiCl_4存在下にアセト酢酸エステル等価体のアルド-ル反応を鍵反応として行われた.この反応には,遠隔不斉制御が認められた.反応後,syn選択的に還元によりセコ酸の立体化学を整え,最後にラクトン化して(+)ージヒドロコンパクチンの全合成を完了した.また,光学活性なアセチルシクロヘキセンの合成法,コンパクチンの持つジエン部の導入法を確立する事ができた.その結果,より一般性のある合成経路を開発することができ,コンパクチン類の合成という所期の目的を達成する事ができた.

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Hagiwara,M.Konno,and H.Uda: "Total Synthesis of (+)-Dihydrocompactin" J.Chem.Soc.,Chem.Commun.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Hagiwara,M.Konnno,and H.Uda: "Total Synthesis of(+)ーDihydrocompactin" J.Chem.Soc.,Chem.Commun.(1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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