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植物組織培養によるエクジステロイド生合成メカニズムの精密解析

研究課題

研究課題/領域番号 02640422
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 天然物有機化学
研究機関東京工業大学

研究代表者

藤本 善徳  東京工業大学, 理学部, 助教授 (50173472)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードエクジステロイド / 20ーヒドロキシエクジソン / 植物組織培養 / 安定同位体 / ^2HーNMR / 生合成経路 / 生合成機構 / 安定同位体標識化合物 / 毛状根 / Ajuga reptans / 生合成メカニズム
研究概要

1.市販の(2ー ^<13>C)アセテ-トの投与実験を試み,酢酸は効率よく取り込まれることを示した.得られたエクジステロイド類の ^<13>CーNMR測定により,24位にアルキル基をもつエクジステロイドのアルキル基は酢酸由来ではないことを示した.
2.次に,研究を進めていく上で肝心なステロイドとしてコレストロ-ルの投与実験を化学的に合成した(26,27ー ^<13>C_2)コレステロ-ルを基質として行った.0.5%Tween80水溶液として投与することにより20ーヒドロキシエクジソンに高率で取り込まれることを見い出した.以上により,本実験系はエクジステロイド生合成研究に有効な実験系で,定定同位元素 ^<13>Cや ^2H標識化合物を用いた取り込み実験が可能であることがわかった.
3.上の実験でコレステロ-ルが24位にアルキル基をもつエクジステロイドには取り込まれ無いことがわかった.従ってこれらのエクジステロイド生合成は,デスモステロ-ルあるいはそれ以前の段階で分岐がおこっていることが示された.
4.A,B環ーシス構造の生合成の詳細なメカニズムを探るために,基質として(3αー ^2H)ー,(4βー ^2H)ーコレステロ-ルを化学的に合成した.
5.これらの20ーヒドロキシエクジソンへの取り込み実験より,3α水素および4β水素はそのままの部位に立体化学を保持して移行することを示した.
6.上から,今まで否定されていた3βーヒドロキシー5βーコレストー7ーエンー6ーオン(5βーketol)を中間体と想定し,この5βー ^2H体を合成し投与実験を行い,本物質が高率で20ーヒドロキシエクジソンに取り込まれることがわかった.
7.以上より,キ-ステップの中間体として5βーketolが含まれることが示されたので,現在この一つ前の中間体を中心に研究を進めている.

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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