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キリシマゴケおよびハネゴケ類の神経細胞突起伸長活性を有するテルペノイドの化学

研究課題

研究課題/領域番号 02640431
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 天然物有機化学
研究機関徳島文理大学

研究代表者

浅川 義範  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (50033874)

研究分担者 近藤 恵子  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (80163343)
豊田 正夫  徳島文理大学, 薬学部, 助手 (50122586)
橋本 敏弘  徳島文理大学, 薬学部, 講師 (10075955)
通 元夫  徳島文理大学, 薬学部, 助教授 (90163956)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードキリシマゴケ / サクライキリシマゴケ / マスチゴホレン / トサハネゴケ / マルバハネゴケ / コハネゴケ / 神経細胞突起伸長活性 / イソクパレン型セスキテルペン
研究概要

エクアドル産キリシマゴケより数種のイソクパレン型セスキテルペンが得られ,そのうちイソヘルベルタンジオ-ルはモルモットマクロファ-ジからのス-パ-オキシド遊離を抑制した(50μg/ml)。ボルネオおよびヤクシマ産のキリシマゴケおよびサクライキリシマゴケにも同様のイソクパレン型セスキテルペンが多数含まれることが明らかにされたが,これらの苔にはボルネオ産マスチゴホラゴケに含まれるイソクパレン型セスキテルペン二量体,マスチゴホレンA〜Dも微量含有していることが明らかにされた。また、今回これらの二量体のうちマスチゴホレンAおよびDが、ラット胎児摘出脳神経突起伸長作用(10^<-7>M)を有することが証明された。研究用に用いた苔類は日本でも大量入手可能であり,活性物質含有量も多く,医薬品原料として極めて有望種であることが判った。
トサハネゴケは強い辛味を有する苔で,その辛味はプラジオチリンAに起因すること,さらに既知プラジオチリドの他3種の新規2,3ーセコアロマデンドラン型セスキテルペン,プラジオチラ-ルB,プラジオチリンJおよびKを得,それぞれの絶対構造を決定した。特にプラジオチラ-ルBおよびプラジオチリドはラビット好中球からのス-パ-オキシド遊離抑制(IC_<50>6μgおよび50μg/ml)および前述の神経突起伸長(10^<-7>M)作用を有することが証明された。さらにマルバハネゴケおよびトサハネゴケのエ-テル抽出物が、4μg/mlの低濃度でP388(リンパ性白血病)に対し抑制効果がみられ,有効成分を精査した結果,プラジオチリンAによることも明らかにされた。さらにコハネゴケから新規ビスビベンジルが数種得られ,X線結晶解析により構造決定するとともにカテコ-ル型ビスビベンジル,プラジオチンAが10^<-6>Mで神経突起伸長作用およびコリンアセチルトランスフェラ-ゼ活性を示すことも証明できた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fumihiro Nagashima: "Terpenoids and Aromatic Compounds from Selected Ecuadorian Liverworts" Phytochemistry. 30. 215-217 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshinori Asakawa: "Bryophytes Their Chemistry and Chemical Taxonomy" Oxford University Press, 470 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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