研究課題/領域番号 |
02640462
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分析・地球化学
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研究機関 | 国立環境研究所 |
研究代表者 |
泉 克幸 国立環境研究所, 大気圏環境部, 主任研究員 (70132842)
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研究分担者 |
村野 健太郎 国立環境研究所, 地球環境研究グループ, 主任研究員 (40109905)
畠山 史郎 国立環境研究所, 地球環境研究グループ, 主任研究員 (30132856)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 過酸化水素 / 有機過酸化物 / メチルヒドロペロキシド / ヒドロキシメチルヒドロペロキシド / オゾン / 天然炭化水素 / 蛍光検出器 / ミストチャンバー / 化学発光法 / 高速液体クロマトグラフ / ルミノ-ル |
研究概要 |
平成2年度に、まず有機過酸化物の分析のため高速液体クロマトグラフに化学発光検出器をセットし、分析条件を種々検討して分析法を確立し、平成3年度にはこれを用いてチャンバー実験を行った。メチルヒドロペロキシド(MHP)やヒドロキシメチルヒドロペロキシド(HMHP)生成を定性的に確認したが、感度も低く、また感度の安定性も悪かった。そこで平成4年度には新たに蛍光法を導入した。p-ヒドロキシフェニル酢酸を用い、高速液体クロマトグラフの移動相溶媒に希リン酸を用いたところ、感度は最高3ppb(メチルヒドロペロキシドで)に達した。安定性もよく、また従来の条件では分離できなかったメチルヒドロペロキシド(MHP)とヒドロキシメチルヒドロペロキシド(HMHP)が分離可能となった。蛍光法の導入の結果、過酸化物の分離、分析には満足の行く結果が得られた。 また過酸化物の捕集にミストチャンバーを導入した。従来のバブリング法では、流量をあげることができず、またオゾンがあると捕集溶液中に過酸化水素が生成してしまうなど、効率が悪かった。ミストチャンバーを用いることにより、流量を3倍にあげることが可能となった。捕集効率はバブリング法と差がない。またオゾンの存在下での過酸化水素の生成も、バブリング法に比較すると低いことが分かった。 これらの方法を用いて、エアロゾルチャンバー内で行ったオゾン-オレフィン反応で生成する過酸化物の収率を求めたところ、イソプレンでは過酸化水素約0.8%、HMHP2.28%、MHP1.8%であった。1-メチルシクロヘキセンでは過酸化水素約1.2%、MHP0.8%、メチレンシクロヘキサンでは過酸化水素約0.6%、HMHP0.7%であった。
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