研究課題/領域番号 |
02640504
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大賀 宣彦 千葉大学, 理学部, 講師 (70009059)
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研究分担者 |
吉村 登雄 千葉大学, 映像隔測研究センター, 助手 (80111417)
石川 敏雄 (石川 雅雄) 千葉大学, 映像隔測研究センター, 教授 (70009231)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
200千円 (直接経費: 200千円)
1991年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
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キーワード | 枯死原因 / 成長率 / 積算受光エネルギ-量 / 簡易日射量測定用フィルム / ジアゾ系色素 / 退色度 / 光不足 / 構成個体の動態 / 成長量 / 日射量測定用フィルム / 枯死 / 伸長成長量 / 受光エネルギ-(MJ / m^2) / 日射測定用フィルム |
研究概要 |
植物群落の構成個体数は枯死による個体数の減少と実生・萌芽による増加によって維持される。研究対象の極相林では、20年間に2113個体の減少と1914個体の加入があり、毎年構成個体の約10%が交代した。2年間の枯死数は252個体('90:150、'91:102)で、腐朽菌による枯死が31%、残りの69%は光不足、食害や枝の落下による失葉によって生産と消費のバランスの消失が原因であった。両年とも腐朽菌による枯死は夏に集中し、他の原因での枯死は春〜秋にあった。468nmに吸収のピ-クをもつジアゾ系色素(PAN)の光エネルギ-による退色を利用して受光エネルギ-量の測定をした。平成2年1月〜平成4年1月の間の日平均積算受光エネルギ-量は生個体が0.697(MJ/m^2)('90:0.666、'91:0.717)、腐朽菌による枯死個体が0.715(0.704、0.775)、他の原因による枯死個体が0.565(0.575、0.552)であった。生個体と他の原因での枯死個体の受光エネルギ-量には明らかに差があり(t検定)、おもに光不足であると考えられる。しかし、アオキ、トベラ、タブノキ、スダシイなどは測定数の10%('91)、20%('90)以上が枯死し、また枯死までの受光エネルギ-量も種(アオキ、ヤブニッケイ、トベラなどは0.6〜0.7(MJ/m^2)、スダシイとタブノキは0.5、ヤツデは0.6)によって違いがあった。これは光ストレスに対する耐性が種やAgeによって差異があることを意味する。どの種も50%以上の個体はプラスの樹高・直径成長をしたが、萌芽個体の割合の高いタブノキ、スダシイ、アオキ以外の種の90%以上の個体は成長率が20%以下であった。この小さな成長率は受光エネルギ-量が絶対的に少ないことが原因と思われるが、受光エネルギ-量と成長率との間には相関がみられなかった。弱光条件下では、受光エネルギ-量の違いが樹高・直径成長に支配的でないとすれば、他の波長域(300nm、500、550、600など)での光エネルギ-量、あるいは土壌要因を測定して枯死、成長率との関連を検討する必要があるだろう。
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