研究課題/領域番号 |
02640533
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物形態・分類学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
西田 誠 千葉大学, 理学部, 教授 (40009428)
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研究分担者 |
西田 治文 国際武道大学, 体育学部, 講師 (30164560)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 白亜系 / ソテツ植物 / キカデオイデア / ベネツチテス類 / 北海道 / 白亜紀 / 植物化石 / キカデオイデラ |
研究概要 |
被子植物の起源解明への布石として、被子植物の原始群と似た解剖学的形質をもったソテツ植物化石の栄養器官及び生殖器官の研究を行った。 1、西田治文は邦産最初の大型種キカデオイデア及び小型種キカデオイデラの花の化石を入手し、その組織学的研究を行い、従来知られていなかった系統的に重要な新知見を得た。(1)キカデオイデア、キカデオイデラ共に胚種と種間鱗片には/細胞層の厚さの被覆があることをたしかめた。この被覆は従来、胚珠の基部では認識されていたが上部では珠皮につながり、両者の関係は常にあいまいにされていた。これを今回はっきりした被覆が胚珠全体をおおっていることをたしかめた。(2)キカデオイデラにおいては、珠皮に維管束のあることをたしかめた。ベネツチテス類の珠皮に維管束の存在は今まで知られていなかった。(3)雄しべの集合子嚢群の壁にも維管束のあることをたしかめた。これも従来ベネツチテス類では知られていなかった。(4)胚珠の被覆と、2弁状の集合子嚢壁は共にその起原は葉の裂片であると器官学的に解釈し、これら新知見をもとにソテツ植物の種子の進化過程を提唱した。(西田治文1991) 2、いっぽう西田誠は(1)キカデオイデアの樹幹化石の組織学的研究を行い、邦産4種を整理し同時に本邦白亜系(群馬県山中地溝帯)からはじめてソテツ類に近縁の新属Sanchucycasを発表。(西田・西田・田中1991)さらに北海道の上部白亜系からもソテツ型樹幹を発見、目下研究中である。(2)さらにソテツ型葉柄化石を発見、目下研究中であるが、これは新属と思われる。
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