研究課題/領域番号 |
02640555
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
動物発生・生理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米田 満樹 京都大学, 理学部, 教授 (50017183)
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研究分担者 |
丸山 好彦 京都大学, 理学部, 助手 (60135514)
久保田 洋 京都大学, 理学部, 助手 (40115837)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 核分裂周期 / DNA複製 / 卵片発生 / 卵成熟 / ウニ / ヒトデ |
研究概要 |
1,(S期の開始時刻) (1) ブロモウラシルをプロ-ブとし、抗ブロモウラシル抗体を標識として、イトマキヒトデの受精卵についてS期の開始時刻をしらべた。卵成熟の早い時期(第1極体放出の前)に受精させた場合と、卵成熟の終了後(第2極体放出後)に受精させた場合とで、S期開始時期は異なっていた:前者では、第2極体放出の時期に依存し、それから一定時間後(卵成熟終了後から一定時間後)であったが、後者では受精の時期に関係し、それからごく短い一定時間後であった。後者で、受精後間もなくS期が始まることは、S期を用意する過程が、受精を待たずに、卵成熟の過程で既に幾分か進行していることを示す。 (2) タコノマクラの未受精卵をガラス針で二分して有核・無核の卵片をつくり,両者をともに媒精して、メロゴンと融合核卵片のペアを作って互いに比較すると、1回目の核膜消失(NEBの終了)は、メロゴンの方がいつもおそい。一方、(二分してない)全卵を受精後すぐにコルセミド処理したところ、両前核は融合せず離れたままであったが、このときも又、雌性前核から先に核膜消失した。ところがコルセミド処理全卵にBrdUを予め与え、抗BrdU抗体のラベルでDNAの複製を検出すると、S期開始の時刻は両前核の間で差がなかった。即ち、融合しない雄性前核も卵前核と同時にS期にはいるが、S期の終了は、同一の細胞質中にありながら、卵前核よりおそいことが、わかった。 2,(細胞質の働き) S期開始に関わる細胞質の寄与について、しらべるため、細胞質の組成を異にする卵片を微量遠心機によって作成することを試みたが、未だに確実な成果を得るに到らなかった。
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