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秋吉石灰岩層群中の生物礁フレ-ムワ-クの古生態学的復元

研究課題

研究課題/領域番号 02640611
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 層位・古生物学
研究機関琉球大学

研究代表者

長井 孝一  琉球大学, 教養部, 助教授 (30117197)

研究分担者 杉山 哲男  福岡大学, 理学部, 助教授 (50131826)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード秋吉石灰岩 / 石炭紀 / 造礁化石群 / 生物礁 / 古生態 / 石灰岩 / フレ-ムワ-ク / 堆積古環境
研究概要

本年度は、前年度に行った野外調査デ-タと採集試料を処理して作製した石板や薄片の解析に重点を置いた。また、2度の補足的な野外調査を行った。その結果として、下記の新知見を得た。
1)秋吉石灰岩層群の起源となる生物礁複合体(秋吉生物礁複合体)フレ-ムワ-クは、四放サンゴ類、石灰藻類、コケ虫類、ケ-テテス類を生体とする化石群によって構築される。
2)このフレ-ムワ-クは以下の3つの大きな特徴を持つ。
i).構成化石群のdiversityが極めて高い。
ii)化石群の分布・組合せと成長形態の変化が著しく、明瞭な分帯構造を示す。すなわちreef front、reef crest、reef flat、back reef slopeの4つのzoneに分帯される。
iii).化石群が組合わさることによって強固なwave resistance structuresを構築する。
これらの特徴は、近年の付加テクトニクスの立場とは別の見地から、秋吉生物臭複合体がoceanic reef(high energy reef)起源であることを示している。
3).reef frontの斜面上に成長する平盤状の群体四放サンゴ(Ivanovia)の付着面とgeopetal構造との関係からreef frontが実際に30〜40度の傾斜角を持つ斜面であることを実証した。
4).デボン紀末の造礁生物大絶滅後の生物礁不毛の時代と言われる石炭紀にあって、秋吉生物礁複合体がhigh energy reefとして存在しえた事は、石炭紀の造礁化石群が強固なフレ-ムワ-クを構築する能力を、少なくとも中期石炭紀には回復していたことを示している。

報告書

(2件)
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sugiyama,T and Nagai,K: "Reef facies and paleoecology of reefーbuilding corals in the lower part of the Akiyoshi Limestone Group(Carboniferous)." Proceeding 6th Internatinal Symposium of Fossil Cnidaria. Vol.6. 1992

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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