研究課題/領域番号 |
02640614
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
平野 弘道 早稲田大学, 教育学部, 教授 (00037293)
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研究分担者 |
浅井 明人 早稲田大学, 教育学部, 助手 (10222556)
中山 英二 早稲田大学, 理工学研究所, 特別研究員 (50207940)
安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 助手 (50176020)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 白亜紀 / セノマニアン期 / チューロニアン期 / 海洋無酸素事変 / 北海道 / 蝦夷累層群 / セノマニアン・チュ-ロニアン境界 / 大夕張 / チュ-ロニアン期 |
研究概要 |
北海道夕張市大夕張及び留萌郡小平町に分布する蝦夷累層群中部蝦夷層群のCenomanian/Turonian両期境界部に、国際的にC/T-OAEとして知られる事象の存在する事を岩相・大型化石相・生痕相・硫黄含有量・硫黄有機炭素含有量比等の観点から明らかにし、日本で最初にCenomanian/Turonian境界海洋無酸素事変の認められる事を報告してきた。これらの成果は既に国内はもとより広く海外=フランスのグルノーブル及びイギリスのロンドンで開催された国際シンポジウムに於いて公表し討論を経てきた。また、自ら南フランス及び北チュニジアを訪問し当該層準の資料を採集し、北海道に於いて認められる化学層序のパターンと比較し、上記の結論の妥当性を確認した。さらに、1992年には第29回万国地質学会に伴う巡検を企画・実施し、広く北アメリカ・ヨーロッパ・南アメリカの研究者と大夕張の露頭を前にして議論をし、C/T-OAEの認識の妥当性を確認した。 このように海洋無酸素事変の研究は、そのタイミングや規模について大枠を把握する事に成功したので、今後の課題は地球固有の構造とリズムの中でいったい何がこれを引き起こしたかを解明する事である。現在既にその方向に向けて研究を開始しつつある。
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