研究課題/領域番号 |
02640624
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
鉱物学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
堀越 叡 富山大学, 理学部, 教授 (30037791)
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研究分担者 |
氏家 治 富山大学, 理学部, 助教授 (10176662)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 黒雲母 / 金雲母 / フッ素 / 塩素 / 第四紀火山 / 自然硫黄鉱床 |
研究概要 |
自然硫黄鉱床母岩の試料採集については、北海道有珠・恵山両火山、さらに東北日本の八幡平・安達太良・草津白根火山について行なった。これらの試料について薄片を作成したところ、草津白根火山の雪草溶岩から斑晶黒雲母を、安達太良・草津白根火山の各種溶岩から多量の熱水性黒雲母を発見した。有珠・恵山・八幡火山の試料からは、黒雲母を発見できなかった。 黒雲母を含む薄片について、EPMAによる化学分析を行なった。これらの黒雲母はいずれもマグネシウムに富み、金雲母であることを確認した。さらに分析方法に工夫を加え、フッ素・塩素の定量を行なった。いずれの黒雲母も著しくフッ素・塩素に富んでいることが判明した。重量パ-セントでフッ素:4〜8%,塩素:0.1〜0.3%の範囲である。これらの含有量は、本邦において記載された最大値である。 これらの揮発性成分の起源は、マグマ性であることには間違いない。深さ2キロメ-トル位でマグマから気相が分離すると、フッ素はマグマの方に残る。このような週程が生じたと考えざるをえない。この週程と、自然硫黄鉱床の成因がどのように関連しているのか、あるいは関連していないのかは、今後の課題である。 本研究課題とは直接に関連していなかったが、アルカリ岩中の黒雲母のフッ素・塩素の定量も行なった。いずれも著しく低かった。今後、火山フロントから背弧へ向かって、黒雲母中のフッ素・塩素の量がどのように減少するのかを調査する予定である。
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