研究課題/領域番号 |
02650018
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
中野 鐐太郎 明治大学, 理工学部, 教授 (90061960)
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研究分担者 |
松本 皓永 明治大学, 理工学部, 助手 (50062005)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 硫化亜鉛薄膜 / エレクトロルミネッセンス / フォトルミネッセンス / 時間分解発光スペクトル / 発光過渡特性 / 励起過程 / 広禁制帯幅半導体薄膜 / 励起過鍋 |
研究概要 |
1.硫化亜鉛薄膜を母体とする薄膜エレクトロルミネッセンス素子における発光中心の励起過程を明らかにするため、種々の素子を製作しその特性を測定したところ、以下の結果を得た。 (1)硫化亜鉛薄膜を母体とする薄膜エレクトロルミネッセンス素子における発光の過渡的振舞いは、フォトルミネッセンスの振舞いと同様であった。 (2)発光中心からの発光は、可視域全体に広がる硫化亜鉛母体の発光の減衰の過程で現われる。 (3)熱処理温度の異なるエレクトロルミネッセンス素子の特性から、発光中心の励起に母体の再結合が関与している可能性が示された。 (4)発光中心の励起過程を理解する上で有効と思われる結果が、エレクトロルミネッセンスに及ぼす紫外光照射効果において観測された。 (5)これらの結果から、エレクトロルミネッセンス素子における発光中心の励起は母体からのエネルギ-伝達によるものと考えられる。 2.励起機構を考慮してTm^<3+>イオンを添加した青色発光エレクトロルミネッセンス素子を製作し、以下に示す結果を得た。 (1)発光中心として、TmFx中心よりもTmOF中心が効率的である。 (2)禁制帯の広い母体を用いると、Tm^<3+>イオンからの発光は短波長側で優勢となる傾向が観測された。
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