研究課題/領域番号 |
02650036
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理計測・光学
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
斉藤 博 岡山理科大学, 理学部, 教授 (20013526)
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研究分担者 |
大石 正和 岡山理科大学, 理学部, 教授 (40068911)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | フェトム秒光パルス / モ-ド同期レ-ザ- / 発光相関法 / フェムト秒光パルス |
研究概要 |
(1)紫ー青色領域波長可変ピコ秒レ-ザ-の発振とパルス幅短縮化:モ-ド同期cw NdーYAGレ-ザ-(Antares 76s、出力25W)の第3高調波(出力500ー600mW)による同期励起色素レ-ザ-発振特性の測定を行なった。色素としてスティルベン3を用い出力100ー150mW、可変波長範囲410ー460nmのパルス光を得た。パルス幅測定は、高速スキャンマイケルソン干渉計とBBO結晶を使用した第2高調波発生法(自己相関法)により1ー1.4psの値を得た。この同期励起色素レ-ザ-に可飽和色素を併用することによりパルス時間幅の短縮化を試みた。可飽和色素にNK557(日本感光色素製)あるいはクマリン7を用いた場合1ps以下のパルスが得られた。出力強度は1/3程度に減少した。しかしながら長時間安定性のみならず、個々のパルスの強度変動、位置変動が無視できない等出力安定度が極めて低い。 (2)発光相関法に使用する高精度の高速スキャンマイケルソン干渉計を新たに製作した。この干渉計は、Arレ-ザ-励起R6G色素レ-ザ-のフェトム秒パルス光の時間幅測定で検討した結果、2レ-ザ-ビ-ム間の干渉パタ-ンが測定可能な精度をもっていることが判明している。 (3)またこの干渉計を使用し、発光相関法による相関波形の測定を試みた。試料としては、分子線エピタキシ法により成長したZnSe薄膜とCdSバルク結晶を使用した。その結果何れの試料においても第2高調波発生自己相関波形と同様な発光相関波形が得られた。しかしながら、主にレ-ザ-出力安定度が極めて低いため、両者の詳細な比較検討が可能な精度をもつ結果を得ることは非常に困難であることが判明した。したがって今回試みた発光相関法による測定は、BBO結晶等の非線形結晶が適用できないような短波長域の光パルス幅の目安になるとは言えよう。
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