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TiNコ-ティングによるフレッティング疲労強度の改善

研究課題

研究課題/領域番号 02650053
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機械材料工学
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 建吉  千葉大学, 工学部, 助教授 (60143260)

研究分担者 児玉 昭太郎  東京都立大学, 工学部, 教授 (90087172)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードフレッティング疲労 / 疲労強度 / TiNコ-ティング / X線残留応力測定 / FEM解析
研究概要

高速度鋼HAP50の板厚2mm,板幅6mm,長さ80mmの平板試験片に窒化チタンTiN皮膜をCVD,PVD法によりコ-ティングし、平面曲げのフレッティング疲労試験、X線残留応力測定,およびFEMによる応力解析などを行った。その結果,以下のような成果が得られた。
(1)TiNコ-ティング材のフレッティング疲労試験
TiN皮膜をCVD法とPVD法のいずれにより処理したかにより,フレッティング疲労特性には大きな差が生じた。例えば,10^6回疲労強度は,PVD法の方がCVD法よりも75%程度高い値であった。皮膜厚さの影響は、あまり大きくはないが,2μmの厚さに比べ,10μmの厚さの方が,寿命で2〜3倍程度長いという結果が得られた。ただし、相手材の皮膜の有無は、強度・寿命にはほとんど無関係であった。相対すべりを変えるために、面圧を二通りに変えたが,その影響は面圧が100MPaの場合よりも60MPaの場合には、寿命が3倍であった。
(2)フレッティング摩耗
TiN皮膜の摩耗と寿命には関連性がみられた。また,皮膜に生じた微小な割れが疲労き裂の起点となることが,見い出された。
(3)X線応力測定
PVD法による皮膜,CVD法による2μmの皮膜については、X線により残留応力を測定することは、不可能であったが,CVD法の6μm、10μmの場合には、それぞれ1.3GPa,2.0GPaの圧縮応力値が測定された。
(4)FEMによる応力解析
コ-ティング皮膜のヤング率、厚さの母材の応力に及ぼす影響が解析された。皮膜のヤング率が高いとき,また皮膜の厚さが大きいと母材の応力が軽減されることが示され,(1)〜(3)の結果との関連性を示すことができた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Sato and S.Kodama: "Effect of TiNーCoating by CVD and PVD Processes on Fretting Fatigue Strength" Wear.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-03-31   更新日: 2016-04-21  

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