研究概要 |
(1)仕上げ面あらさのオンザマシン計測システムの整備と測定実験 仕上げ面あらさをオンザマシン計測のための接触式および非接触式の二つの計測システムを開発し,切削・研削加工された仕上げ面あらさの測定を行ったところ,それらは別のあらさ測定機で測った結果とよく一致し,開発したシステムの妥当性が確められた。 (2)2次元形状の加工形状誤差のオンザマシン計測,表示するシステムの整備と測定実験 2次元形状部品を加工した際に発生する加工形状誤差(寸法誤差,形状誤差)を接触式と非接触式のプロ-ブを用いて偏差検出型でオンザマシン計測し,CRT上に表示するシステムを開発した。これらのシステムを用いて切削・研削加工された2次元形状の測定を行ったところ,高精度な3次元測定機で測った結果とかなりよく一致した。 (3)2次元形状の修正加工プログラムの作製システムの開発 超砥粒砥石を用いて研削加工された2次元形状部品に存在する寸法誤差と形状誤差をどのような加工条件で、どのような工具経路で修正加工すればよいかを判断し、その修正加工用のプログラムを対話型で作成するパソコンベ-スのシステムを開発した。 (4)2次元形状の修正加工の実施と加工形状の評価 (3)で開発したシステムを用いて,焼入鋼をCBN砥石で側面研削および内面研削した場合に生じた12μm程度の加工形状誤差の修正加工を試みた。その結果,加工形状誤差は4μmと大幅に減少し,本修正加工システムの有効性が確められた。
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