研究課題/領域番号 |
02650238
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
井田 良雄 金沢大学, 工学部, 教授 (00019712)
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研究分担者 |
飯山 宏一 金沢大学, 工学部, 助手 (90202837)
林 健一 金沢大学, 工学部, 教授 (00019754)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 半導体レ-ザ / 光帰還 / 雑音低減 / 周波数安定化 / 利得圧縮係数 / 雑音係減 / 利得圧縮低数 / DFBレ-ザ / TM偏光 / ファブリペロ共振器 / インコヒ-レント |
研究概要 |
コヒ-レント光通信用光源として半導体レ-ザの周波数を安定化するとともにそのスペクトルを狭窄化する必要がある。本研究では、DFBレ-ザに高フィネスのファブリペロ共振器を装荷して、その波長を共振カ-ブの正の傾斜点に制御し、それからの反射光をTM光に変換後、光負帰還することによってこれを実現することを当初の目的とした。この方法はキャリヤ効果のみに基づく活性層の屈折率変化により負帰還が可能なこと、レ-ザの寄生容量やリ-ド線インダクタンスによるロ-ルオフを伴わないことなどの利点がある。 しかしながら、研究の過程において、(a)高フィネスのファブリペロを用いると高感度となるが狭帯域化すること、(b)反射光帰還を利用しているのでファブリペロの入射端面からの直接反射光が大きいこと(c)偶数次の反射光により残留コヒ-レント(TE)光帰還を生じること、など多くの問題が存在することがわかった。実験的には、光負帰還による利点は確かにあるが、ファブリペロ共振器を採用する利益が特に著しいとは言えず、マイケルソンなどの他干渉計を装荷した場合と甚本的な差異はないとの実験結果を得た。 一方、最近になって半導体レ-ザに対するTM光注入効果を、その動的パラメ-タの測定、波長変換、短パルス発生、偏波双安定などの目的に応用する研究が相ついで報告されている。そこで我々は、これらの応用の基礎となるTM光注入の基礎的な性質の解析に研究の主目的を転換することにした。その成果として、TM光注入時における利得圧縮係数の新しい測定法を開発した他、DFBレ-ザの偏波双安定機構の解析等について成果を得て、それぞれ外国学術誌に投稿した。
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