研究課題/領域番号 |
02650246
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
戎谷 圭介 鳥取大学, 工学部, 教授 (10032012)
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研究分担者 |
石田 雅 鳥取大学, 工学部, 助手 (90176199)
副井 裕 鳥取大学, 工学部, 教授 (40032023)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 聴覚 / 高次イミタンス素子 / 音響フィルタ / 能動フィルタ / 音声 / 声道 / 電子回路モデル / 変数変換器 / 双方向増幅回路 / 生体情報処理 / 聴覚シミュレ-ション |
研究概要 |
近年、神経回路網等の研究が活発に行われ、特に生体情報処理分野(音声、聴覚等)も急速に研究成果が上っている。 本研究代表者らは、平成2,3年度にわたり、特に聴覚器官(外耳、中耳、内耳)の等価電気回路について研究を行ってきた。本研究成果をまとめると、以下のようになる。 1)聴覚外耳の等価電気回路表現. 初年度では、外耳道に対して2段の音響管とみなし、高次イミタンス素子を用いた等価電気回路を明らかにした。次年度、鼓膜のインピ-ダンスを考慮した等価電気回路について示した。 2)聴覚中耳の等価電気回路表現. 中耳の音圧比特性に対し、3次低減通過フィルタ特性とみなし、高次イミタンス素子を用いた等価電気回路を導出し、能動素子(演算増幅器)を用い電気的シミュレ-タを実現した。 3)聴覚内耳の等価電気回路表現. 初年度、内耳基底膜の分布定数回路モデルを提案し、その特性式、回路構成、計算機シミュレ-ションによる動作確認を行った。また、最終年度では、内耳の周波数弁別機能にもとづき、1入力多出力回路を実現するための基本回路(双方向増幅回路)を提案した。 4)声道の等価電気回路表現. 聴覚器官の電子回路モデルについて検討してきた結果、音声発声器官との関連を考慮する必要性から、新たに声道の等価電気回路を導出した。 以上、これまで研究してきた成果については、電子情報通信学会を中心に発表してきた。尚、今後も聴覚と音声の両方面より、新たな信号処理手法の確立をめざし、鋭意努力しようと考えている。
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