研究課題/領域番号 |
02650315
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
船舶抵抗・運動性能・計画
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研究機関 | 神戸商船大学 |
研究代表者 |
西川 栄一 神戸商船大学, 商船学部・機関システム工学講座, 教授 (90029124)
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研究分担者 |
内田 誠 (内山 誠) 神戸商船大学, 商船学部・機関システム工学講座, 助手 (90176694)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 舶用プロペラ / サ-フェ-スフォ-ス / キャビテ-ション / 変動圧力 / 可変ピッチプロペラ / 実船計測 / 船用プロペラ |
研究概要 |
神戸商船大学練習船深江丸(762排水トン、垂線間長45m、プロペラ4翼CPP直径2.1m)を利用し、プロペラ直上の船尾変動圧力、およびキャビテ-ションの実船同時観測を試みた。 (1)キャビテ-ション観測は船尾船側に取り付けたストロボ同期照明ビデオモニタ-によるビデオ記録に成功した。但し水質のきれいな海域が必要であったため、紀伊水道から外洋へ出る夜間航海を実測した。 (2)変動圧力デ-タは回転数、CPP翼角の各種条件において採取することができた。CPP船のこの種実船デ-タは非常に少ないが、今回の実験により、キャビテ-ションとも合わせて貴重なデ-タを得ることができた。 (3)変動圧力に対してキャビテ-ションの影響は非常に大きいことが確認された。キャビテ-ション非発生時の変動圧力は翼周波数1次成分が卓越するが、キャビテ-ションが生じると2次、3次成分が急激に大きくなる。 (4)CPP船では回転数と翼角の2つの運転変数があるため、キャビテ-ションに対する影響は複雑になるが、翼迎え角で表せば両変数を統一的に表せる可能性を明らかにした。 (5)キャビテ-ションの影響も考慮した変動圧力の予測について、計算が困難でなく、かつ比較的よく利用されている3つの簡易推定法を取り上げ、計測デ-タを利用して妥当性の検討を行なった。その結果FPPの場合はおよそ実用に耐えるものもあるが、CPPで翼角が変化したり、あるいはスキュ-がついている場合はどの推定法もうまく行かないことが明らかになった。 これらの本研究で得られたデ-タを活用し、より有効な推定法を開発していくのが今後の課題であろう。
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