研究課題/領域番号 |
02650338
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
太田 実 金沢工業大学, 工学部, 教授 (20139744)
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研究分担者 |
石森 広 金沢工業大学, 工学部, 講師 (50139755)
斉藤 満 金沢工業大学, 工学部, 教授 (40064456)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 塩化物イオン / 透過性 / 凍越融解 / コンクリ-ト / 連行空気 / 凍結融解 / 凍害 / 塩素イオン |
研究概要 |
コンクリ-ト構造物における塩害と凍害との相互作用を解明する研究の一環として、凍結融解試験機によりさまざまなレベルの凍害劣化を生じさせたコンクリ-トについて急速塩化物イオン透過性試験法(AASHTOT277)による試験を行い、各種配合のコンクリ-トにおける凍害劣化と塩化物イオン透過性との関係を求めた。 コンクリ-トは、普通骨材コンクリ-トおよび人工軽量骨材コンクリ-トの、それぞれ混和材無混入、フライアッシュ混入(セメントの内割30%)および高炉スラグ微粉末混入(内割70%)コンクリ-トを対象とし、コンクリ-トの空気量は0〜7.5%の範囲で4水準を設定した。水セメント比は55%を基準とし、一部比較のために45%およぴ65%の配合も加えた。凍結融解開始時材令は28日および3日とした。この試験には、本研究費により試作した、計測およびデ-タ処理を自動化した装置を用いた。 試験の結果、つぎのような新たな知見が得られた。 1)普通骨材コンクリ-トにおいては、凍結融解の繰返しによるコンクリ-ト品質の劣化に伴う塩化物イオン透過性の増加を抑制するうえで空気の連行は極めて有効であり、そのために必要な空気量の下限値は材令28日の場合、混和材無混入、フライアッシュ混入および高炉スラグ微粉末混入コンクリ-トでそれぞれ0%、5.5%および3.5%の程度である。 2)十分に吸水させた人工軽量骨材を用いたコンクリ-トにおいては、7.5%までの空気を連行しても凍結融解に伴う塩化物イオン透過性の増加を抑制することは困難である。 3)普通骨材コンクリ-トおよび人工軽量骨材コンリリ-トのいずれにおいても、高炉スラグ微粉末混入コンクリ-トの塩化物イオン透過性は他よりも著しく小さい。 4)水センメト比が小さいほど、また材令が大きいほど、塩化物イオン透過性は小さい。
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