研究課題/領域番号 |
02650350
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 鹿児島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
岡林 巧 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (40044630)
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研究分担者 |
前野 祐二 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 講師 (20190316)
内谷 保 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 助教授 (70038107)
杉尾 哲 宮崎大学, 工学部・土木工学科, 教授 (70069524)
平田 登基男 鹿児島工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (40038112)
松本 弘巳 鹿児島工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (20106115)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 降雨 / 特殊土 / しらす / 斜面 / 浸透 / 体積含水率 / サクション / 有限要素法 / 火山噴出物 / 火山灰 / 斜面安定 / 不飽和浸透 / 降雨パタ-ン / 土質力学 |
研究概要 |
南九州においては、しらす斜面で代表される火山噴出物による斜面が広域にわたって分布していることと、鹿児島市の年間の降雨総量はここ10年の平均で約2500mmにも達し、日本でも有数の多雨地域に属することが相まって、降雨により自然斜面である地山しらす斜面および火山灰斜面の崩壊災害が多発する。雨水の不飽和浸透を伴う斜面崩壊に関する研究は、各所の研究機関でかなり行なわれているが、その機構が複雑であるが故に現地の防災にその成果を供するまでには至っていないのが実状である。本研究により得られた研究実績の概要を以下に示す。 (1)降雨パタ-ンの違いによる斜面の降雨疲労崩壊機構の解明:降雨パタ-ンと斜面崩壊の関係を数量化理論を用いて判別分類した。(2)降雨パタ-ンの違いによるしらす斜面および火山灰斜面における雨水の不飽和浸透機構の解明:降雨浸透に伴う地山しらすおよび火山灰の不飽和透水係数と体積含水率、サクションと体積含水率の関係を土壌水分計および既設の不飽和透水試験装置を用いてほぼ明らかにした。(3)三軸圧縮試験によるしらすおよび火山灰の土質力学的特性の究明:粗粒土を含む火山噴出物の大型三軸圧縮試験を実施するともに繰返し三軸試験を実施し、火山噴出物の土質力学的特性を明らかにした。(4)有限要素法を用いた地山しらす斜面および火山灰斜面における雨水の不飽和浸透解析:(2)の研究成果である地山しらすおよび火山灰の不飽和透水係数と体積含水率、サクションと体積含水率の関係を利用して、有限要素法による雨水の不飽和浸透解析を数例実施した。(5)(1)〜(4)の成果に基づき、雨水の不飽和浸透を伴う地山しらす斜面および火山灰斜面の崩壊予知に関する新たな知見を得た。
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