研究課題/領域番号 |
02650362
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
中村 孝幸 愛媛大学, 工学部, 助教授 (60108404)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 沖合消波堤 / 平面的な配置法 / 波向き制御 / 波高制御 / 流れの制御 / エネルギー逸散 / グリーン関数法 / 低反射効果 / 波浪流 / 波浪制御効果 / 平面的配置 / 波浪制御 |
研究概要 |
本研究は、沿岸海域における波浪の静穏化および波浪に伴う海浜流の制御を、目的として、沖合消波堤の平面的な配置法を検討したもので、その概要は次のようである。 1.透過性防波堤の断面形状と消波機構ならびに渦流れの特性に関する研究 防波堤の形式として、ブロック堤、ケーソン堤、カーテン堤、浮防波堤、潜堤の5種類を対象にして、消波機構や堤体周囲の流れの特性を検討した。その結果、ブロック堤では堤体内で生じるスラミング現象によるエネルギー逸散が、潜堤では天端上での砕波現象に伴う分裂現象による逸散が、またカーテン堤や浮防波堤では隅角部よりの渦流れの発生による逸散がそれぞれ重要になることが判明した。また、堤体周囲の平均流は、これらの逸散現象と密接に関係していることなども確認された。 2.波高制御を目的とした沖合消波堤の平面的な配置および配列法に関する研究 防波堤の形式にかかわらず、堤体の空間的な配列ピッチ長を作用波の波長より短く設定すると、作用波の方向とは異なる方向に伝播する斜波成分の発生を抑制できるため、透過波高を効果的に低減できる。また、下部透過型の浮防波堤では、入射波の作用方向から見て、堤体間の開口部を遮蔽するように堤体を千鳥に配置すると、より効果的な波高制御が可能になることなども判明した。 3.波向き制御を目的とした沖合消波堤の平面的な配置および配列法に関する研究 堤体を配列軸より8〜20度の範囲に傾斜して配置すると、広い周期帯で透過波の主卓越波向きを入射波のそれより変化できることや、その結果沿岸域での海浜流の強さおよび流向制御が有効に行えることなどが判明した。
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