研究課題/領域番号 |
02650369
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
越 正毅 東京大学, 工学部, 教授 (70013109)
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研究分担者 |
尾崎 晴男 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (30204184)
赤羽 弘和 千葉工業大学, 助教授 (60184090)
桑原 雅夫 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (50183322)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 追従理論 / 交通容量 / ボトルネック / 交通渋滞 / 画像処理 / 道路線形 |
研究概要 |
1.平成2年7月29日(日)、平成3年7月28日(日)の2回、休日の行楽交通のためにしばしばボトルネックとなる東名高速道路の東京方向47キロポスト付近の秦野サグ地点を対象に、交通流の実態調査を行った。 (1)気球に係留したビデオカメラから車両の挙動を空中撮影し、ビデオ映像から車両追従挙動を画像処理手法により計測した。同時にサグ地点の上下流でビデオ撮影と車両感知器デ-タを採取し、ボトルネック下流の発進加速流、上流の渋滞流の追従挙動を解析した。 (2)その結果、渋滞の開始はサグ付近で生じるが、渋滞中の渋滞先頭位置はサグ付近200〜300mの区間を前後に動いていることを明らかにした。 2.平成2年12月18日、3台の自動車による追従走行実験を行い、車両の走行デ-タ、ドライバ-のペダル等の操作行動を観測した。その結果、追従モデルに前方者のブレ-キ等の点灯を考慮すべきであることが解った。 3.自動車追従挙動モデルを自由流状態と渋滞流状態の二つの状態について仮説を立てた。 4.自由流から渋滞流への追従挙動の遷移は渋滞に巻き込まれた時間が10分に至らない時点で終了することが解った。また、渋滞に巻き込まれる時間が長くなるにつれて、弛緩した追従挙動となるためボトルネックからの発進流率が低下することを明らかにした。したがってボトルネックになりやすい地点への需要交通量の制御が渋滞回避策として有効であることが確かめられた。 5.ボトルネックからの発進流率が明るい環境において高く、また明るい環境への変化によって高くなることを明らかにした。既にボトルネックとなっている箇所の容量向上策として明るさが重要な要素であることが解った。
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