研究課題/領域番号 |
02650432
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
平根 孝光 筑波技術短期大学, 建築工学科, 助教授 (90218793)
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研究分担者 |
小畑 修一 筑波技術短期大学, 一般教育, 教授 (50114054)
吉田 あこ 筑波技術短期大学, 建築工学科, 教授 (10210676)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 聾学校 / 建築計画 / 学部編成 / 寄宿舎 / 施設配置パタ-ン / 学習・生活集団 / 学校タイプ / 取り出し学習 / 学部構成パタ-ン / 配置パタ-ン |
研究概要 |
聾学校は、聴覚に障害があり通常の学校教育の指導方法では適応できない幼児・児童・生徒に対して、適切な教育環境を整え教育を行う場である。そこで、聾学校の施設面において基本となるものは、一般学校に要求される施設諸条件に加えて、聴覚障害に対する補償を基盤とした施設・設備を備え、児童・生徒の能力や特性を、それぞれの成長・発達の段階に応じて十分に育てることのできる豊かな学校環境の形成にあるといえる。 本研究は、このような視点に立ち、聾学校環境での多様な活動がより適切に展開しうるような建築設計・計画の基礎的資料とするために、全国レベルでの現状及び学校環境の実態の概要を把握するとともに、聾学校の特性について明らかにしようとしたものである。 平成2年現在の全国レベルでの現状分析からでは、幼稚部(教育相談を含む)・小学部・中学部・高等部の4学部設置校では0才〜21才までの幼児・児童・生徒が一つの学校内で教育を受けていることとなること、平均学級数が1学級台、平均学級人数約4〜6人という小学級・小人数構成であること、教員1人当たり児童・生徒数約2.0人の教員配置であること、さらに全体の約7割の聾学校で寄宿舎が設置され、その寄宿舎生の3割弱は幼稚部生・小学部生となっていること等の聾学校の特性を把握した。 また、聾学校環境の実態の概要については、各学部が同一敷地・校舎内に設置されることから各学部間のゾ-ニングが不明確になりやすく、幼稚部+小学部+中学部等の3学部以上にわたる教育ゾ-ンでの混成が棟別だけでなくフロア別にもみられたこと、同一授業時間内において個別に取り出して学習指導を行う「取り出し学習」を含めた多様な学習集団編成が全学部を通してみられたこと等の特性を指摘した。
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