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Fe基人工格子磁性多層膜の磁気異方性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650506
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 金属材料
研究機関東北大学

研究代表者

小尾 俶久  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (80005925)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード人工格子 / 多層膜 / 磁気異方性 / 鉄ーモリブデン / 鉄ーパラジウム / トルク
研究概要

本研究はFeを基とした人工格子磁性多層膜をFeと他の常磁性金属(或いは反強磁性金属)と多層化する事によって作製し,その磁気異方性および磁化の振る舞いを調べる事にある。そのために科学研究補助金としてトルク測定用低磁場マグネットシステムを計上した。現在迄の所,交付申請書に書かれてある目的,研究実施計画に沿って研究を進めている所である。現在迄に得られた実績結果を具体的に以下に示す。1.先ず単純な組合せとしてbcc金属を相手に選ぶ前にFeとの格子不整合が同じ程度(10%位)を持つ結晶構造の異る金属との多層膜を作製した。具体的にはMo,Pd,Znを選んだ。但しZnの場合は上手くスパッタ出来なかった。属厚としては大体Mo,Pdを50A^^°,20A^^°に固定し,Fe厚を5〜100A^^°程度変えたものと,各々の厚さの比が1対1のものを作製した。2.作製した多層膜はXRDにより層構造を取っている事を確めた。3.設備々品として計上したトルク測定用低磁場マグネットシステムを用い更に本所にある電磁石を用いる事により,低磁場から高磁場迄のトルク測定の自動化を行った。4.作製した多層膜は,この自動化システムを用いトルク測定を行い磁気異方性を求めた。又異方性の測定及び磁化測定として,本所にあるVSM装置も用いた。5.得られた結果を解析する事により,FeーMo及びFeーPd多層膜の磁気異方性をFeの厚さの関数として,体積に寄与する部分と界面から来る部分とに分け算出する事が出来た。以上の結果は,既に学会に報告し更に国際会議にも報告した。6.次のステップとしてFeの相手としてbcc金属であるNb,Cr,Ta等を運び多層膜作製を行った。膜厚比は前と同じように選んだ。異方性の測定は現在行っている段階であり結果は近く学会に発表する予定である。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Obi,Y.Kawano,Y.Tange,H.Fujimori: "Magnetic Anisotropy of Fe/Mo and artificial Superlattices" J.Mag.Mag.Mater.(1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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