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構造の明らかな原料から出発する炭素化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02650597
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関群馬大学

研究代表者

太田 悦郎  群馬大学, 工学部, 教授 (20008436)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード高収率炭素化 / 分子設計 / 炭素前駆体 / Elbs反応 / フリ-デル・クラフツ反応 / 芳香族ケトン / 縮合多環芳香族高分子 / 黒鉛化性
研究概要

1.(1)式のピレン置換体,これのpーMe異性体およびMe基を欠くものを炭素化し、それぞれ収炭率74%,34%,6%の値を得た。
このことはE1bs反応を起こし得るオルトメチルジアリールケトン構造が高い収炭率を得るのに有効であることを実証した。またナフタレン誘導体(2)および(3)を合成し、これらの炭素化でそれぞれ83%,88%の高い収炭率を得た。これらの値は、ピッチ類からの収炭率がふつう50〜60%程度であることと比較して驚異的な高収率といえる。このほか類似のケトン類について多数検討し、ナフレタレンのα位にMe基炭素原子の結合がおこるようなケトン構造がよいことを見いだした。これはこの種の前駆体の分子設計にとって極めて有効な指針である。
2.一種のCOPNA樹脂(4)を合成し、これを酸化して連結基ーCH_2ーをーCOーに変えてから炭素化(中間でE1bs反応がおこる)したところ、収炭率58%であり、酸化せずに直接炭素化したときの35%をはるかに上回った。この事は合成しやすいーCH_2ー連結基を持つポリマ-にも、この種の炭素化への道を拓いたことになる。
3.上に得た炭素の黒鉛化性は、原料により易黒鉛化性から難黒鉛化性まで変わることが分かり、原料構造によって炭素の物性制御が可能な事が示された。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Etsuro Ota: "Use of the Elbs Reaction for Preparation of MolecularーDesigned Precursor with High Carbon Yield" Extended Abstracts of International Symposium on Carbon. 1. 66-69 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Etsuro Ota: "Controlled Carbonization using the Elbs ReactionーUndergoing Precursor" Carbon.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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