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スルホニ基の1,nー転位と共役ポリエン系カルボニル化合物の合成

研究課題

研究課題/領域番号 02650598
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関千葉大学

研究代表者

小倉 克之  千葉大学, 工学部, 教授 (60114253)

研究分担者 藤田 誠  千葉大学, 工学部, 講師 (90209065)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードスルホニル基 / 1,nー転位 / 共役ポリエン / 共役エノン / 共役エナ-ル / 共役トリエノン / 共役トリエナ-ル / 共役テトラエン / チオ基 / 脱離ー再結合 / 反応機構 / 共役ジエノン / 共役ジエナ-ル
研究概要

本研究は、スルホニル基の1,nー転位がチオ基置換ポリエン系で容易に起こることに着目し、この転位を詳細に検討するとともに、新規かつ簡便な共役ポリエン系カルボニル化合物の合成法に応用しようとするものである。本研究では、入手容易なメチルチオメチルpートリルスルホン(1)から、共役ポリエン系スルホン化合物への誘導、ついでシリカゲル等の弱酸によるスルホニル基の1,nー転位を行う。本期間内に、二重結合4個が共役した系までを研究し、以下の成果を挙げた。
1.転位前駆体の合成:1のトリメチルシリル化体をアニオン化したのち、不飽和アルデヒドと反応させた。さらに、塩基(カルウムtーブトキシドの使用が好適)にアニオンの発生と、それに続くプロトンあるいはハロゲン化アルキルとの反応を検討し、収率良く転位前駆体を得る条件を確立した。不飽和アルデヒドとして、2ーエナ-ル、2,4ージエナ-ル及び2,4,6ートリエナ-ルが利用でき、それぞれ1,5ー1,7ー及び1,9ー転位前駆体を得た。
2.スルホニル基の1,nー転位と共役ポリエンカルボニル化合物への誘導:前項で得た1,9ー転位前駆体のスルホニル基の転位条件を検討した。その結果、1,5ー転位と1,7ー転位ではカラムクロマトグラフィ-上(シリカゲル)による手法で、所望の転位生成物を収率良く得ることが出来た。一方、1,9ー転位では、小過剰量のシリカゲル共存下クロロホルム中室温で撹拌する方法が好ましい。さらに、この転位の機構についても詳細な検討を加え、スルホニル基のスルフィナトイオンとしての脱離ー再結合によることが分かった。転位生成物をNaHとハロゲン化アルキルと処理したのち、塩酸で加水分解すると、共役ジエノン、ジエナ-ル、トリエノン、さらにシリエナ-ルが得られることも明らかにした。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Katsyuki Ogura: "A Novel 1,5ーRearrangement of a Sulfonl Group in a 1ーSulfenylate 2,4ーalkadiene" Tetrahedron Lett.31. 4621-4624 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kobuhiro Yahata: "A New and Convenient Preparation of Conjugated Dienals" Bull.Chem.Soc.Jpn.63. 3601-3605 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuyuki Ogura: "How Does the Conbination of a Thio Group and a Sulfonyl Gorup Contribute to Organic Synthesis?" Reviews on Heteroatom Chemistry.5. 85-112 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuyuki Ogura, Nobuhiro Yahata, Taketoshi Fujimori, and Makoto Fujita: "A Novel 1, 5-Rearrangement of a Sulfonyl Group in a 1-Sulfenylated 2, 4-alkadiene" Tetrahedron Letters. 31-32. 4621-4624 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nobuhiro Nahata, Makoto Fujita, and Katsuyuki Ogura: "A New and Convenient Preparation of Conjugated Dienals" Bull. Chem. Soc. Jpn.63-12. 3601-3605 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuyuki Ogura: "How Does the Combination of a Thio Group and a Sulfonyl Group Contribute to Organic Synthesis?" Review on Heteroatom Chemistry. 5-1. 85-112 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Katsuyuki Ogura: "How Does the Conbination of a Thio Group and a Sulfonyl Gorup Contribute to Organic Synthesis?" Reviews on Heteroatom Chemistry. 5. 85-112 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Katsuyuki Ogura: "A Novel 1,5ーRearrangement of a Sulfonyl Group in a 1ーSulfenylated 2,4ーAlkadiene" Tetrahedron Letters. 31. 4621-4624 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Nobuhiro Yarata: "A New and Convenient Preparation of Conjugated Dienals" Bulletin of Chemical Society of Japan. 63. 3601-3605 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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