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二酸化炭素の有効利用による3(2H)ーフラノン類の新製造法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 02650618
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関東北大学

研究代表者

井上 祥雄  東北大学, 工学部, 助教授 (50005518)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード二酸化炭素 / フラノン
研究概要

大気中で温室効果をもたらすとして地球環境問題の焦点になっている二酸化炭素(CO_2)の有効利用を目的として、アセチレンアルコ-ル,酸塩化物,CO_2から香料成分あるいは抗腫瘍成分として極めて有用な3(2H)ーフラノン類の新規一段製造法を確立すべく研究をおこなった。
1.香料原料2,5ージメチル-3(2H)ーフラノンの合成
5ーヒドロキシ-3ーヘキシンー2ーオンを出発原料とし、触媒量のパラジウム(0)ートリフェニルホスフィン錯体の存在下、Co_2とともに50℃で20時間、続いて150℃で0.5時間加熱、攪拌すると、表題化合物が45%の収率で生成する新反応を開発した。
2.抗腫瘍剤ガイパラバリンの合成
ワ-ヒドロキシクマリンのプレニルエ-テルを出発原料として、アリル位の酸化セレンによる酸化で相当するアルコ-ルを得、さらに酸化クロムでアルコ-ルをアルデヒドとし、これに2ーメチルー3ーブチンー2ーオ-ルを付加させた後Swern酸化し、必要なケトンを得た。この化合物をアセトニトリル/トリエチルアミン溶媒中、70℃で3時間、続いて150℃で0.5時間、CO_2下で加熱、攪拌し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ-で精製すると純粋な表題化合物が得られる新経路を開発した。
さらに別法として、2ーメチルー3ーブチンー2ーオ-ルと塩化2ーメチルー2ーブテノイルから得られるアセチレンケトンとCO_2から鍵化合物である3(2H)ーフラノンを合成し、続いてワ-ヒドロキシクマリンを付加させる方法でも表題化合物が合成できることを示した。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Inoue: "NEW SYNTHESIS OF GEIPARVARIN AND 2,5ーDIMETHYLー3(2H)ーFURANONE VIA CO_2 MEDIATED BOND REORGANIGATION" SYNTHETIC COMMUNICATIONS. 20. 3063-3068 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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