研究課題/領域番号 |
02650655
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子物性・高分子材料
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小出 直之 東京理科大学, 理学部, 教授 (30084346)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 液晶高分子 / 非線形光学 / メソゲン / 強誘電 / キラリティ / メソフェ-ズ / コレステリック相 / メリフェ-ズ / 非線形光学効果 / 第二高調波 / 誘電異方性 / 染料モノマ- / 共重合体 / ポリエステル |
研究概要 |
芳香族化合物系としては主鎖型液晶高分子(MLCP)について検討した。 合成したMLCPはコポリエステル型である。用いた芳香族化合物は6ーアセトキシー2ーナフトエ酸(BO6)、pーアセトキシ安臭香酸(PHB)とジアセトキシビフェノ-ル(BP)で、キラル化合物としてはアセトキシナフチルプロピオン酸(HNPA)、ショウノウ酸(DCA)や酒石酸である。(HNPAーBON6ーPHB)からなるコポリエステルはHNPAの含有量が10〜50mmolの範囲で液晶性が観察された。しかもコレステリック液晶に特有な指紋状組織がHNPAの含有量が20mmolで現われた。このコポリエステルは配向処理を行わなくても二次の非線形光学効果が観察された。この原因を検討するために、ラセミ体のコポリエステルを合成している。他のキラル化合物を用いたコポリエステルには二次の非線形光学効果は発現されなかった。しかし、ショウノウ酸系のコポリエステルではショウノウ酸の量を調節することによって、可視光域に選択反射光のフィルムを作製することができた。また、酒石酸の入ったコポリエステルでは強誘電性を示す系が見いだされた。高機能性の発現にキラル化合物は重要な役割をしていることがわかった。 側鎖型液晶高分子としてはジアルキルアミノシアノスチルベンをメソゲンとする系と、染料disperse red 1をアクリル酸やメタクリル酸の側鎖に結合させ、誘電異方性の同じ液晶モノマ-との共重合体を合成した。 シアノスチルベン系はモノマ-では二次の非線形性が確認されたが、高分子では発現しなかった。これは配向処理が不十分のためであろう。一方共重合体では染料の含有量に従ってx^2の値は大きくなった。誘電異方性が同じ共重合体では液晶性が発現している領域でx^2の値が大きかった。二次の非線形を高めるためには同じ誘電異方性のモノマ-を用いることが重要であることを示唆している。
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