研究概要 |
研究成果は序章、第1章から第6章、終章としてまとめた。 序章においては北方圏都市の自然環境特性を整理し計画との関係を検討した。第1章冬期レクリエ-ション需要と気象条件では、公園緑地利用のベ-スとなる冬期戸外レクリエ-ション活動の発生状況を把握し、季節感についても触れた。 第2章冬期の子供の戸外遊び場では、小学2年生と5年生を対象としたアンケ-トから、夏期に比べて冬期の戸外遊び頻度や児童公園利用頻度がいかに減少するかを明らかにし,戸外遊びを活生化するための条件を検討した。 第3章都心広場の利用と気象条件では、札幌市内の大通公園内の広場を事例として、利用観察と気象観測を行い、春期は夏期や秋期に比べて気象(気温や日照等)が利用行動により大きく影響することを明らかにした。 第4章住宅地における街路景観と緑では、落葉期には緑視率が若葉期の20%程度まで減少する地区が多く、緑の増加が重要であることを示した。しかし,住宅意識調査からも植栽に際しては日照条件や季節感にも十分配慮する必要性が推察された。第5章緑地イメ-ジの季節性では落葉期の景観構成を検討する茎旋資料として、針葉樹林、落葉樹林、芝生園地の四季によるイメ-ジ変化を明らかにした。 第6章海外北方圏都市の公園緑地特性では、北欧、カナダの都市における公園緑地状況を把握しそれらの特徴を整理した。 終章では主として子供の遊び場、戸外スペ-スと屋内スペ-スとの関係についての計画課題を整理した。
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