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果樹の樹皮や葉中のタンパク質代謝の制御が休眠、耐寒性、萌芽に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 02660024
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関千葉大学

研究代表者

松井 弘之  千葉大学, 園芸学部, 助教授 (90081546)

研究分担者 小原 均  千葉大学, 園芸学部, 助手 (40160931)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード果樹 / タンパク質 / 樹皮 / 植物生長調節物質
研究概要

本研究では果樹の生長周樹とタンパク質代謝との関係を明らかにするため、リンゴ、ニホンナシ、ウメ、ブドウ、カンキツを実験材料に用い、葉及び樹皮中のタンパク質含量の季節的変化、萌芽時の植物生長調節物質処理とタンパク質含量との関係、ニホンナシについては花芽分化期前後の内生植物ホルモンの定量・定性を行なった。
リンゴでは夏季に葉と樹皮中に多量のタンパク質を蓄積するが、葉では落葉前になると減少するものの、樹皮中ではその後も増加が続いた。常緑果樹であるカンキツでは落葉果樹に比較して葉及び樹皮中のタンパク質含量が極めて高く、秋季まで一定割合で葉と樹皮中に蓄積した。しかし、リンゴ、カンキツともに萌芽期にはこれらの貯蔵タンパク質は急減した。ブドウの葉や樹皮中及びニホンナシの葉中では夏季にタンパク質を蓄積するが、秋季になると減少した。しかし、ニホンナシの樹皮やウメの葉や樹皮中のタンパク質含量は、一年中ほとんど変化しなかった。また、ウメ、ブドウ、ニホンナシでは萌芽時にタンパク質含量の変化は認められなかった。
萌芽時の植物生長調節物質処理と樹皮中のタンパク質含量の変化との関係をリンゴの切り枝で調査した結果、ABA、GA_<4+7>、NAA処理区でタンパク質の分解が促進され、逆にGA_<4+7>+NAA+BA処理区では分解が抑制された。また、ニホンナシ切り枝ではABA、KT-30両処理区で一時的にタンパク質含量が急増するが、GA_3処理区では新梢伸長にともなって減少する傾向が認められた。
ニホンナシの枝中のジベレリンをGC/MSで同定した結果、GA_9、GA_<19>、GA_<23>、GA_<24>、GA_<44>、GA_<53>、3-epi-GA_4の7種が確認された。この中で主要なジベレリンはGA_<19>とGA_<23>であり、これらは6月から8月にかけて減少するが、花芽分化期である9月初めには逆に増加した。他方、樹皮中にはIAA、ABAの存在も確認された。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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