研究課題/領域番号 |
02660029
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
大井 美知男 信州大学, 農学部, 助教授 (80167296)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 属間交配 / ワサビ / ワサビダイコン / 体細胞融合 / 胚珠培養 / 子房培養 / 胚発育 / 複二倍体 / 電気融合 |
研究概要 |
属間交配における花粉管の伸長は、花器の蛍光顕微鏡観察により正逆交配とも正常で、胚珠に達していることが確認された。ワサビ×ワサビダイコンでは、交配後3日目に受精卵が観察され、以後30日目までの胚発育の観察の結果、交配後10日目頃から生存率は徐々に低下した。ワサビダイコン×ワサビでは、受精は確認されたものの、胚の生存率は急激に低下し、交配後25日以降生存する胚は全く観察されなかった。ワサビダイコン×ワサビの成熟胚珠の培養で、多数の雑種個体を得ることができた。しかし、交配後10日目の未熟胚珠及び子房培養では雑種個体を得ることはできなかった。得られた雑種個体、形態的にはいずれもワサビに近いものであったが、染色体観察及びアイソザイム分析の結果、両種の雑種であることが確認された。ワサビダイコン×ワサビでは雑種個体を得ることができなかった。両種の体細胞融合に関する基礎的条件検索の結果、最も高いsingl epair形成率はVACが15〜20V、INITIAL TIMEが25〜35sec.の時に得られ、最も高いpearl chain形成率はVACが30〜35V、INITIAL TIMEが10〜25sec.の時に得られた。また、最適融合条件はVDCが290〜300V、PWが85〜105μsであった。融合後の培養条件の検索は現在進行中である。 胚珠培養により得られた雑種個体の増殖は組織培養により行っているが、幼植物であるため現在のところ圃場での選抜には至っいない。今後は雑種個体の複二倍体化及び圃場での優良個体の選抜と増殖を中心に展開して行く予定である。
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