研究課題/領域番号 |
02660031
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
細木 高志 島根大学, 農学部, 教授 (90101245)
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研究分担者 |
稲葉 久仁雄 島根大学, 農学部, 教授 (30032585)
浜田 守彦 島根大学, 農学部, 助手 (70218543)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 休眠打破 / 開花促進 / 2硫化メチル / イソチアン酸アリル / 花木 / 宿根類 / 球根類 / 2硫化アリル / メチルジスルフィド / 硫化水素 / 揮発性イオウ化合物 / ニンニク |
研究概要 |
グラジオラス、フリ-ジア、ユリなどの球根類の休眠打破に有効な2硫化メチル、アリルジスルフィド、アリルイソチオシアネ-トの最適濃度を調べたところ1%程度であった。処理温度は20℃がよく処理時間は2〜6時間が最適であった。この方法により休眠打破が早まり対照区より20〜40%早く萌芽した。また2硫化メチル処理では薬害も少なく開花時期も早まった。またグラジオラスでは年内開花がむつかしい第2花茎も開花し合計切花本数が無処理区の6倍に達した。フリ-ジアやキキョウなどの休眠打破にも有効であり、処理に伴なって開花が早まった。おそらく球根内に貯蔵されていた養分の転流が促進されたものと思われる。サララやボタンでも萌芽促進に伴う開花促進が認められた。2硫化メチル処理を行うと24時間以内に呼吸が高まり他の休眠打破処理剤であるエチレンと同様な現象が見られた。球根内の生長促進物質と抑制物質をアベナテストで調べると2硫化メチル処理24時間以内に前者の急増と後者の急減が見られた。このことと萌芽促進と関連があるように思われた。ニンニクの磨砕成分中には2硫化メチルが、またワサビの練り成分にはイソチアン酸アリルが含まれており、これらの磨砕物を直接処理しても芽の休眠が早く破れた。それに伴いサクラやボタンでは開花が早く認められた。このことは正月出荷を目的とした切花生産に薬剤処理が有効なことを暗示している。品質的には低温処理と組み合わせることも必要であろう。
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