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カンキツ園の土壌管理における樹皮およびおがくずの利用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02660035
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関愛媛大学

研究代表者

石井 孝昭  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (30136296)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードカンツキ樹 / 土壌管理 / 土壌改良資材 / 樹皮 / おがくず / 生育阻害物質除去方法 / 炭 / VA菌根菌
研究概要

1.樹皮中の抑制物質の消失による堆肥化促進について
樹皮やおがくずを短期間で良質な堆肥にできるようにするために、カラタチの生育を阻害するフェノ-ル物質や縮合性タンニンを多量に含むヒノキ樹皮を用いて、これらの抑制物質を除去する方法について調査した。抑制物質の除去方法としては、(1)木材腐朽菌の利用、(2)酸処理、(3)アルカリ処理、(4)熱分解、を用いた。その結果、(1)におけるトリコデルマ、カワラタケ、スエヒロタケ、カイガラタケなどの菌ではヒノキ樹皮の腐朽は難しかった。また、(2)の酸処理でもヒノキ樹皮中の抑制物質を除去できなかった。しかし、(3)および(4)による方法では樹皮中の生育阻害物質を消失させることが可能であった。特に、(3)における生石灰(0.1%)、消石灰(0.1%)および水酸化ナトリウム(0.01N)溶液での除去方法は非常に有効であり、これらで処理したヒノキ樹皮のマルチングはカラタチやカンキツ樹の生育に悪影響を及ぼさなかった。今後、実用化に向けての研究を進める必要がある。
2.樹皮およびおがくずによる炭の作製とそれらの効果について
樹皮やおがくずを炭にすれば、抑制物質の問題は解消される。そこで、数種類の樹皮炭やおがくず炭を作製して無機分析を行うとともに、これらの炭施用がカンキツ樹の生育、養分吸収、並びにVA菌根形成に及ぼす影響も調査した。その結果、いずれの炭もpHが高く(pH8程度)、P、Kなどの無機養分を含んでいた。外材(米ツガ樹皮など)の炭では塩分が含まれており、ECが高かった。いずれの炭施用(2トン/10a相当まで)においてもカンキツ樹の生育、養分吸収、並びにVA菌根形成が良好となった。特に、土壌中のリン含量を少なくした処理区においても炭施用区では葉内のリン含量は高かった。しかし、4トン/10a相当になると樹の生育が阻害される傾向がみられた。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 石井 孝昭: "カンキツ園の土壌改良資材としての炭の利用" 園芸学会雑誌. 59(別冊1). 36-37 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 石井 孝昭: "ヒノキ樹皮中の抑制物質の除去方法について" 園芸学会雑誌. 59(別冊2). 56-57 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 石井 孝昭: "数種類の炭施用がカンキツ樹の生育,養分吸収,並びにVA菌根形成に及ぼす影響" 園芸学会雑誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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