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カルスの誘導と亜鉛

研究課題

研究課題/領域番号 02660069
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 土壤・肥料
研究機関宮崎大学

研究代表者

高木 浩  宮崎大学, 農学部, 教授 (90094078)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードカルス / 亜鉛 / 亜鉛欠乏
研究概要

[目的]高木のこれまでの研究結果によれば、亜鉛乏植物において、a.)トリプトファン生合成には異常がないこと b.)遊離IAA量そのものは正常であること、などが明かである。また、亜鉛欠乏植物は茎の伸長阻害が特徴で、その植物に亜鉛を与えると,ただちに茎のみの生長回復が起こることも判明した。
これらの結果を総合し、亜鉛はIAAの生理活性発現における因子として機能しているのではないかという着想に至った。したがって、この仮説を支持するための実験として、オ-キシンをもっとも重要な因子として起こる生体反応ーカルス化に目を向けた。本報告では、チガヤ茎頂を外植片として、オ-キシン存在下において、亜鉛有無によるカルスの誘導とその後の状態を観察した。
[方法]供試植物としてチガヤ(Imperata cylindrica beauv)の茎頂を用い、2,4ーD 2ppmを含むMS培地に、Zn 1ppmを添加した区(+Zn)Znを添加しない区ーZnの2通りの培地にチガヤ茎頂を移植した。移植後、30℃、1ケ月間培養し、両培地におけるカルスの誘導形成を観察した。
[結果]移植して1週間では生育の差は見られないが、2週間目頃から次第に差がつき、+Zn培地のカルスは大きくなった。ーZn培地ではカルスの生育は僅かか、もしくは停止した。その後ーZn培地のカルスは黒変し、カルスは生育しなかった。オ-キシンが存在してもの亜鉛がなければカルスは生育しないという結果が得られた。以上のことからオ-キシンの作用が発現するためには、亜鉛が必要であることが示唆される。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高木 浩: "カルスの誘導と亜鉛" 日本土壌肥料学会誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroshi Takaki: "Auxin-induced callus formation and zinc" Soil Science and Plant Nutrition.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 高木 浩: "カルスの誘導と亜鉛" 日本土壌肥料学会誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 高木 浩: "カルスの誘導と亜鉛" 日本土壌肥料学会. 63. (1992)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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