研究課題/領域番号 |
02660112
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・発酵学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
田原 康孝 静岡大学, 農学部, 教授 (30022320)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Zymomonas mobilis / 遊離セラミド / グルクロン酸セラミド / テトラヒドロキシホッパン / エ-テル型THBH / グルコサミンTHBH / アルコ-ル耐性 / 塩耐性 / ホッパノイド |
研究概要 |
Z.mobilis表層膜の脂質成分を分析し、これら脂質が本菌のアルコ-ル発酵においてどのような役割を担っているかを明らかにしようとした。 1.Z.mobilisの表層脂質に2つのスフィンゴ脂質(遊離セラミドとグルクロン酸セラミド)を見い出した。セラミドの長鎖塩基は、飽和直鎖の1,3ージヒドロキシヘキサデカンであり、アミド結合の主要脂肪酸はパルミチン酸であった。グルクロン酸セラミドのグルクロン酸はGCーMS分析によって同定された。長鎖塩基および主要な構成脂肪酸は遊離セラミドのそれと同じであった。これら3つの構成成分は等モル存在し、本脂質はセラミドのCー1位にグルクロン酸が結合した構造であることが推定された。 2.Z.mobilisをエタノ-ル濃度の異なる培地で培養し、エタノ-ルによる脂質成分(ホッパノイド、リン脂質、スフィンゴ脂質)の影響を調べた。エタノ-ルの上昇にしたがって、THBHは増加したが、その誘導体であるエ-テル型THBH、グルコサミンTHBHの増加は認められなかった。リン脂質ではホスファチジルコリンが増加した。スフィンゴ脂質は減少した。THBHの増加は本菌を塩濃度を高めた培地で生育させたときにも見られたことから、Z.mobilisの外部ストレスに対する膜脂質としてTHBHが注目された。
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