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天然色素を用いたスギ材の材色改良に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02660171
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関静岡大学

研究代表者

甲斐 勇二  静岡大学, 農学部, 教授 (60022068)

研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードスギ / 材色改良 / 脱色 / 組織培養 / カルス / 色素生産 / βーシトステロ-ル / 材色 / 抽出成分
研究概要

1.スギ心材の色調よる分類
測色色差計により種々の色調をもったスギ心材500本のL^*,a^*,b^*値を測定し、明度(L^*)の差によりこれらを6つのグル-プに分けた。それぞれの材のメタノ-ル抽出物について可視吸収スペクトルを測定し、良色心材といわれる赤心と不良色心材といわれる黒心の分光学的特性を明らかにした。
2.スギ不良色心材の脱色
色調の異なるスギ材について種々の条件で脱色処理を行った。その結果亜塩素酸ナトリウム処理は、最も効率よく脱色し、しかも濃度に比例して脱色効果があがるので、色調の異なるスギ不良色心材から均一の色調をもった脱色材を得るのに適した方法であることがわかった。
3.カルス培養によるスギ良色心材色素の生産
スギ材の形成層からカルスを誘導し、寒天培地でこれを培養する技術を確立させた。スギカルスから赤色の色素を生産する培養条件を見いだすために、種々の実験を行った。外植体(スギ)の心材色とカルスの色調との間には、特に関連性を認められなかった。良色(赤色)の色素をもったカルスは、寒天培地の水分が低下したような比較的厳しい条件下で培養され、成長が鈍くなったものに多くみられたが、赤色色素を生産する明確なカルスの培養条件を決定づけるまでには至らなかった。このような実験過程で、植物ホルモンとカルス誘導との関連性について新しい知見が得られると共に、スギカルスは比較的多量のβーシトステロ-ルを生産することもわかった。

報告書

(3件)
  • 1991 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 甲斐 勇二: "スギ形成層から誘導されたカルスの化学成分" 木材学会誌.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yuji Kai: "Chemical constituents of the callus derived from the cambium of sugi wood." Mokuzai Gakkaishi.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 甲斐 勇二: "スギ形成層から誘導されたカルスの化学成分" 木材学会誌.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 甲斐 勇二: "スギ形成層から誘導されたカルスの化学成分" 木材学会誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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