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木をかたちづくる遺伝子のクロ-ニングと解析

研究課題

研究課題/領域番号 02660175
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関京都大学

研究代表者

黒田 宏之  京都大学, 木材研究所, 助手 (00115841)

研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード樹幹特異的 / 遺伝子発現 / RNA抽出 / レクチン / クロ-ニング
研究概要

樹幹のmRNAを変質させないで天然状態のまま取り出すことは、樹幹特異的に発現する遺伝子群を明かにし、人為的な遺伝子発現調節を行なうために非常に重要な事項である。しかし、従来使われている抽出方法では変質の少ないRNAを得ることはできなかった。本研究では、樹幹から調製したRNAの性質を詳細に検定することによって、樹幹RNAの抽出方法を評価した。その結果、1.液体窒素中での磨砕による温度上昇抑制、2.低温・グアニジウム塩抽出による高いRNase活性の抑制、3.グアニジウム塩抽出に由来する不純物除去などに配慮した結果、次の点で満足できる品質のRNAが得られた。全RNA標品では、1.不純物混入のないUVスペクトル、2.リボソ-ムRNAが分解されず存在、3.RNaseの完全な除去、4.RNase処理によるRNAバンドの存在などが確認され、ポリ(A) ^+RNAからは5.効率よいcDNA合成ができた。次にこのライブラリ-から特定の遺伝子をクロ-ニングする目的で発現量の大きなレクチン遺伝子に着目した。調製したライブラリ-には少量DNAが混入している恐れがあったので、プライマ-を設定・合成し、PCRによるダイレクトクロ-ニングを試みた。現在、PCR生成物の塩基配列を決定中である。最終的結論は塩基配列の結果を待たねばならないが、本研究は、樹幹RNAの抽出・クロ-ニング・解析に関する方法論に新しい路を開いたものであると確信する。今後デ-タの補完を計り、方法論の普遍性を検討するとともに、得られたライブラリ-からアンチセンスDNAを調製し、樹木の形質転換を計るなどによって「木をかたちづくる遺伝子」の本質に迫りたい。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 黒田 宏之(分担執筆): "樹木抽出成分の利用 8.「糖鎖認識タンパク質ーレクチン」" 日本木材学会分科会編, 10 (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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