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組織培養における海藻の生長促進物質の検索と生理活性物質の生産に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02660212
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関三重大学

研究代表者

天野 秀臣  三重大学, 生物資源学部, 助教授 (40024830)

研究分担者 野田 宏行  三重大学, 生物資源学部, 教授 (70024825)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード海藻 / 組織培養 / 植物ホルモン / 寒天 / 生長促進物質
研究概要

1.海藻の組織培養でのカルスの生長をはやめる寒天を開発するため、寒天等各種のゲルを作成し、その固形培地上でアナアオサ藻体の成長率を調査した。ゲルにはテングサ科マクサとオゴノリ科オゴノリの寒天、ウシケノリ科スサビノリのポルフィランの硫酸基含量をアルカリ処理で減少させてゲル化しやすくしたもの、寒天以外のものとしてフノリ科マフノリのフノラン、微生物Pseudomonas elodeaの多糖“ゲランガム"、機無質のポリアクリルアミドゲルを用いた。生長はマクサ精製寒天が最も良く、オゴノリ寒天、マクサ普通寒天の順であった。フノラン及びポリアクリルアミドでは全く生長しなかったが、ポルフィランは硫酸基含量が6.6%から2.7%をへて1.1%に減少する程生長が促進され、マクサ普通寒天と比較して遜色なかった。“ゲランガム"では小植物体にはならずにカルスのまま特異な生長を続けた。ついで固形培地の物理的特性を測定したところ、生長のスピ-ドはゲル強度とは無関係でシネリシスの大きさと良く一致した。従って、マクサ寒天では、シネリシスが5gのもの、オゴノリ寒天ではシネリシスが、2.5gのものを使用すれば最も生長が良いことが判った。
2.アナアオサ細胞に対する各種植物ホルモンの生長促進効果を調べた結果、サイトカイニンのカイネチンとゼアチンが極めて有効で、それぞれ対照の454%、438%に生長した。最適濃度はいずれも5μg/100mlであった。オ-キシン類はサイトカイニン類の約1/2の生長促進効果しか示さなかったが、有機酸のαーケトグルタ-ル酸は30μg/ml、酒石酸は1μg/mlでそれぞれ対照の403%、414%もの生長促進効果が認められた。グルコ-スをはじめとする糖は150〜200%の生長促進しか示さなかった。今後、これらの生長促進物質を組み合わせて添加することで、海藻の生長が一層促進されることが期待された。

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 天野 秀臣: "アナアオサ(Ulva pertusa)組織培養における生長促進物質について" 日本水産学会誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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