研究課題/領域番号 |
02660269
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
服部 眞彰 群馬大学, 内分泌研究所, 助手 (60175536)
|
研究分担者 |
堀内 龍也 群馬大学, 内分泌研究所, 教授 (90008342)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 顆粒膜細胞培養 / LH受容体発現 / ガングリオシド / 細胞成長因子 / コレラトキシンBサブユニット / LH受容体抗体 / LH受容体 / 糖鎖構造 / 糖脂質 / 卵巣顆粒膜細胞 / 細胞生物学 / タンパクリン酸化 / FSH / 細胞分化 |
研究概要 |
顆粒膜細胞の分化過程において、ガングリオシドGM_3及びGM_1が細胞表面に出現することを見い出した。ガングリオシドは細胞間情報伝達及び細胞成長因子受容体活性の変動に関与することが考えられているので、LH受容体発現におけるガングリオシドの役割を検討した。(1)細胞培養系にGM_3を添加すると、細胞の状態によってLH受容体の発現が促進あるいは抑制された。細胞表面でのGM_3含量が高い時では、外因性GM_3はLH受容体発現を約2倍に促進した。逆にGM_3含量が低い時では、外因性GM_3は受容体発現を抑制した。(2)細胞表面に出現するGM_1にGM_1のリガンド(コレラトキシンBサブユニットあるいはGM_1抗体)を結合させて、LH受容体の発現への影響を調べた。前述と同様に細胞の状態によって反応が異なった。GM_1含量が最大に達する様な条件では、細胞はGM_1リガンドに対して不応状態となり、GM_1含量が少ない時ではLH受容体発現は約2倍に促進された。このように外部から細胞表面のガングリオシドに手を加えた場合、培地中のcAMP含量にも変化があることから、cAMP依存性キナーゼに関接的に影響を及ぼすことが推察された。さらに、顆粒膜細胞でのガングリオシド合成を制御する因子を検討した結果、FSH、インスリン、EGF、FGFなどが明らかにされた。また、タンパク質の脱リン酸化酵素阻害剤オカダ酸を用いた実験では、タンパクリン酸化によってGM_3合成が上昇することを明らかにし、細胞内のタンパク質のリン酸化状態がガングリオシド合成を制御する大きな理由であることが決論付けられた。また、LH受容体のカルボキシ末端合成ペプチドに対する抗体は組織化学的方法から細胞LH受容体と反応することが証明された。
|