研究課題/領域番号 |
02660273
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
畜産学
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
森 誠 静岡大学, 農学部, 助教授 (90143411)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 卵胞 / 顆粒膜細胞 / プロゲステロン / 排卵 / 抗酸化剤 / 5βー水素添加酵素 / 卵胞膜細胞 / 下垂体ホルモン / 5βー還元酵素 |
研究概要 |
ウズラ卵胞の顆粒膜細胞にはコレステロ-ル側鎖切断酵素やΔ5ー3βーステロイド水酸基脱水素酵素が存在し、下垂体ホルモンの刺激によってプロゲステロンを合成分泌することができる。ところが無血清培養液をもちいて顆粒膜細胞を単層で培養すると、下垂体ホルモンに対する反応性は短時間で消失する。この原因を探るため、単層を形成した培養顆粒膜細胞の機能分化について検討した。卵胞は排卵予定時刻の10時間前のウズラから採取した。顆粒膜細胞はコラゲナ-ゼで単離し、フィブロネクチン処理を施した24穴マルチウェルプレ-トにウェルあたり生存細胞が10^5となるように加え、5%CO_2ー95%airの気相中で39℃で培養した。培養液はHam F12とMcCoy 5aの等量混合液に、グルタミン、HEPES、BSA、インスリン、トランスフェリン、コルチコステロンを添加したものである。プロゲステロンの代謝は培養液に ^<14>Cで標識したプロゲステロンを添加して一定時間培養を続けることによって調べた。培養液中のステロイドは有機溶媒で抽出し、代謝物の分離は薄層クロマトグラフィ-でおこなった。酸化、アセチル化、等に対する代謝物の挙動を標準品と比較することによって構造を決定し、最終的には放射性代謝物を標準品とともに繰り返し結晶化しても比放射活性が変化しないことによって確かめた。その結果、培養中の顆粒膜細胞に添加した ^<14>C標識プロゲステロンは、5βープレグナンー3,20ーダイオンおよび3αーハイドロキシー5βープレグナンー20ーオンに変換されることがわかった。この2種類の代謝物の量から推定した5βー水素添加酵素の活性は、培養直後の細胞では低いが、培養時間の経過とともに上昇することもあきらかとなった。培養液に抗酸化剤を添加することによって5βー水素添加酵素の活性上昇を抑えることができた。
|