研究課題/領域番号 |
02660314
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
馬場 威 大阪府立大学, 農学部, 教授 (30081540)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 鶏Bリンパ球 / IgA産生細胞 / ハーダー腺 / 分化・増殖因子 / リンパ球移行 / ハ-ダ-腺 |
研究概要 |
1)ハーダー腺リンパ球の各組織への移行の可能性についての検討:前年の実験結果から、ハーダー腺全細胞或はその培養上清が、ハーダー腺以外の他組織リンパ球に対してはsIgAの表出を誘導出来ないことが判明した。そこで、各組織に存在するsIgA陽性リンパ球は、ハーダー腺内で分化・増殖したsIgA陽性リンパ球が移行してきたものとも考えられ、その可能性を、ハーダー腺リンパ球の移入実験によって検討した。 7週齢鶏のハーダー腺リンパ球をTRITCで標識し、3週齢のrecipient鶏の静脈内に移入し、24時間後にハーダー腺、脾臓、盲腸扁桃、ファブリキウス嚢組織内の標識リンパ球数を蛍光顕微鏡で計数したが、盲腸扁桃への移行が顕著であり、腸絨毛の粘膜固有層、或は粘膜固有層と筋層との境界部分に特長ある細胞集団を形成した。6週齢鶏リンパ球を6週齢鶏に移入しても同様であった。 2)ハーダー腺、sIgA陽性リンパ球の各組織への移行についての検討:上記実験から、ハーダー腺リンパ球は盲腸扁桃への多数移行することが明らかとなったが、その移行するリンパ球は、sIgA陽性リンパ球のみが選択的に移行した可能性も考えられる。そこでハーダー腺リンパ球をパンニング法でsIgA陽性リンパ球とsIgA陰性リンパ球に分離し、先と同様TRITC標識し、redipient各組織への移行をフローサイトメトリー解析した。 6週齢鶏の各リンパ球を、3及び6週齢recipientに移入したが、いずれも他組織に比べ、盲腸扁桃においてはsIgA陽性リンパ球が陰性リンパ球よりも優位に検出された。 以上の結果から、脾、盲腸扁桃に存在するsIgA陽性リンパ球は、ハーダー腺内で分化・増殖した後、末梢化したものであると考えられた。
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