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鹿児島県の黒毛和種牛に多発する皮下血腫病変に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 02660327
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用獣医学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

阿久沢 正夫  鹿児島大学, 農学部, 助教授 (80117473)

研究分担者 松元 光春  鹿児島大学, 農学部, 助手 (30157383)
研究期間 (年度) 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード牛 / 黒毛和種牛 / 血液凝固不全 / 血小板放出能 / 血小板ヌクレオチド放出 / 血腫 / 血小板dense body / δーstorage pool disease
研究概要

鹿児島県下各地で飼育されている黒毛和種牛に,治癒困難な血腫の発生を主微とする血液凝固不全性疾患が見られる。この疾患は血小板凝集能に障害のあることが,申請者らのこれまでの研究によって明らかになった。本研究の目的は,この疾患が血小板放出能異常症の一種,δー貯蔵プ-ル病(δーstorage pool disease)であることを確認することである.血小板は凝集するときATP,ADP,Ca,セロトニンなどを放出する.本研究では,今回の補助金により購入したルミアグリゴメ-タ-を用いて,血腫の発生した牛と正常牛において血小板凝集時のATPとADPの放出量を測定した.その結果,血腫牛では正常牛に比較して,凝集時に血小板から放出されるATPとADPの量が有意に低下していることが判明した.このことは,本疾患がδー貯蔵プ-ル病であることを,さらに裏付けるものであった.さらに,血小板の電子顕微鏡による微細構造の検索では,血小板の内部構造の1つであるdense bodyが,δー貯蔵プ-ル病では正常な血小板より減少しているといわれているが,本研究においても減少していることが認められ,これも本疾患がδー貯蔵プ-ル病であることを確認させる所見であった.
以上の成果は本研究の目的を満足するものであった.現在さらにδー貯蔵プ-ル病であることの証明を一層進めるために,ルミアグリゴメ-タ-を用いて,血腫牛と正常牛の血小板のCa放出について検索中である.

報告書

(1件)
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 阿久沢 正夫,松元 光春,ほか: "黒毛和種牛における止血不全性疾患の研究" 日本獣医学雑誌.

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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