研究課題/領域番号 |
02660329
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
阪口 玄二 大阪府立大学, 農学部, 教授 (50081477)
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研究分担者 |
小崎 俊司 大阪府立大学, 農学部, 講師 (10109895)
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研究期間 (年度) |
1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 乳児ボツリヌス症 / 食餌性ボツリヌス症 / A型ボツリヌス菌 / 血球凝集活性 / ボツリヌス毒素 / 乳のみマウステスト / 高腸管病原性 / 低腸管病原性 |
研究概要 |
我が国では乳児ボツリヌス症(以下ボ症)7例(全てA型)が報告され、A型食餌性ボ症は二事例が報告されている。我が国の乳児ボ症由来7株中6株、食餌性ボ症由来株2株中2株、米国の乳児ボ症由来株14株、食品由来株を含む他のA型菌9株、合計31株の(1)生化学性状、(2)毒素の分子サイズと抗原性、(3)乳飲みマウス腸内毒素産生性を比較した。生化学性状は米国乳児ボ症由来2株(ウエルシュ菌に近い非定的性状)以外、全株が定型的A型菌の性状を示した。血球凝集活性では陽性と陰性株に分かれ、蜂蜜由来1株以外陰性株は全て乳児ボ症由来(国内6株、米国3株)であり、食餌ボ症由来株とその他の株は陽性であった。A型菌は分子量30万のM毒素、50万のL毒素、90万のLL毒素を産生する。今回M毒素のみを産生する株が発見され、何れも血球凝集陰性株であった。ゲル内沈降反応とモノクロ-ナル抗体を用いるイムノブロッティングで血球凝集陽性株と陰性株の毒素の抗原性は毒性成分では一部、無毒成分では完全に異なった。乳のみマウスに経口投与後に大腸内毒素を調べ、50%のマウス腸内毒素産生に必要な芽胞数(ID50)は、5万以下(高腸管病原性)と、100万以上(低腸管病原性)に分かれた。国内乳児ボ症由来全株、蜂蜜由来1株、米国乳児ボ症由来1株は高腸管病原性群に属し、全て血球凝集陰性であった。食餌性ボ症由来2株、米国乳児ボ症由来14株中9株、蜂蜜由来3株中2株、62A株は低腸管病原性群に属した。食餌腸ボ症由来株と大多数の米国乳児ボ症株が低腸管病原性であったのに対し、国内乳児ボ症株は例外なく高腸管病原性群であった理由は十分解明されていないが、今後腸管病原性を踏まえた研究により乳児ボ症発病機作が解明されるものと考える。
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