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精子発生過程における生殖細胞膜の特異性の形態学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 02670016
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般
研究機関琉球大学

研究代表者

安澄 文興  琉球大学, 医学部, 教授 (10009665)

研究分担者 大倉 信彦  琉球大学, 医学部, 助手 (90152090)
研究期間 (年度) 1990 – 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード精子発生 / 細胞膜 / 細胞質橋 / 細胞化学 / 横紋線維 / 組織化学 / レクチン / 糖脂質 / 免疫組織化学 / 界面活性剤
研究概要

本年度の実験計画に、従来用いている軟体動物、中腹足類のカワニナと謂ゆるジャンボタニシと、一部の実験で哺乳類マウスを用いた。以前より多くの報告にある如く、精子形成が末期に進むと、膜内粒子の特異な配列が先体領域核膜部と核後部の細胞膜に認められた。しかし、精祖細胞、精母細胞、精子細胞の中期までには、細胞体に特異な膜内粒子の配列はなく、完成した細胞質橋でのみ殆ど膜内粒子を欠如する。細胞質橋が裏打ち構造を有する部位でのコレステロ-ルの欠如は、マウスにおいても、軟体動物と同様の結果を得た。フィリピンを用いた凍結割断法によって得られた軟体動物のコレステロ-ル欠如部位は非常に境界線が直線的であったが、高等動物では境界線は不規則である。軟体動物のセルトリ細胞(栄養細胞)の細胞体部分で、造精細胞との間に細隙結合様の膜内粒子の集合が認められ、今後さらに検索を要する。
本年度で急速凍結法による細胞質橋の観察を目指したが、現在迄成功していない。しかし、昨年度に達成した細胞質橋の分離に加えて、Millerの遠沈法を改良し、細胞質橋の収率を高めた。これにより、広い試料面が得られ、光顕下で電顕観察視野の任意な選択が可能となった。この結果既に報告した細胞質橋に付着する横紋構造が、複数の細胞質橋を結合することを見い出した。即ち、精子発生過程でセルトリ細胞が形成する腔の中で、順次、内腔側に移動する造精細胞間の細胞質橋が、無秩序に配置するのではなく、またセルトリ細胞の関与の有無とは別に、造精細胞の内在機構によって調節されることが推定できる。
細胞質橋と対向するセルトリ細胞の細胞膜の凍結割断法は、現在のところ結果が得られていない。切片で観察は容易だが、割断法で位置の同定が困難で、特記する所見は得られず、新しい観察法を考案しなければならない。

報告書

(2件)
  • 1991 実績報告書
  • 1990 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fumioki Yasuzumi: "Morphological and functional reconsidration of the cytoplasmic bridge." Proc.of VI International congress on spermatology.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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