研究課題/領域番号 |
02670022
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
星 素 日本大学, 医学部, 教授 (30059290)
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研究分担者 |
堀江 香恵子 日本大学, 医学部, 助手 (30139141)
永田 英二 日本大学, 医学部, 助手 (00102525)
竹本 律子 日本大学, 医学部, 講師 (60059251)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | リンパ濾胞の形成 / 抗原刺激 / リンパ節発生と濾胞形成 / 二次抗原刺激と濾胞形成 / 輸入リンパのリンパ節内潅流 / リンパ節構造の機能的区画化 / 輸入リンパ管切断 / 濾胞形成の場 / 濾胞形成誘発物質 |
研究概要 |
本研究の目的は、リンパ濾胞がTまたはBリンパ球を刺激し、かつ、マクロファ-ジを活性化させる物質によって誘発されるとする我々の仮説の妥当性を、種々の観点から検討し発展させ、更に、この仮説が発育期リンパ節にも適応できるか否かを検討することにあった。 1.リンパ節の正常発育において、リンパ濾胞が生後のどの時期に出現し始め、どの時期に成熟期の濾胞数に達するのかをマウス、ラットで検索したところ、マウスでは生後1週目から出現し始め3週目では成熟レベルに達するのに対し、ラットでは生後3週頃から出現し始め生後8〜10週2成熟レベルに達することが明らかとなった。この動物差が、輸入リンパに含まれる濾胞誘発因子の量の差に基ずくのか、リンパ節の反応性の差に基ずくのか、この点につての検討が必要である。 2.発育期リンパ節が生後のどの時期に外来性抗原に反応して濾胞を形成しうる能力を獲得するのかについて、すでにマウスを用いて検討を進めているが、ラットについても検討を始めた。ラットでは生後2週目頃にこの能力が発生することが示された。次の問題として、濾胞形成能獲得の組織学的、細胞学的背景を明らかにすることが必要である。 3.抗原の一次投与と二次投与との間に、濾胞が誘発される程度に差があるか否かは、記憶リンパ球の関与の可能性とも関係する問題である。少量の抗原の局所投与をある間隔を置いて繰返したところ、一部の可溶性抗原を除いて、濾胞が誘発されることが示された。 4.異なる領域から輸入リンパ管を受けるリンパ節において、それぞれのリンパ管によって運び込まれるリンパがリンパ節内にどのように分布するのかを、蛍光ラテックス、蛍光蛋白を用いて観察したところ、リンパ節内の異なる部位に分布することが示された。また、抗原に対する反応も部位により異なることが明かとなり、リンパ節構造が形態的、機能的に区画化されていることが実証された。
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