研究課題/領域番号 |
02670027
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
野村 貴子 岡山大学, 医学部, 助手 (20116437)
|
研究分担者 |
水川 公直 岡山大学, 医学部, 講師 (40137154)
|
研究期間 (年度) |
1990 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | レセプタ- / オ-トラジオグラフィ-法 / ムスカリン性コリンレセプタ- / ヘミ・パ-キンソニズム / ドパミンレセプタ- / 脳虚血 / GABAヘセプタ- / 水迷路減試験 / 水迷路試験 / ヘミ・パ-キンソン病モデル / ド-パミン レセプタ- |
研究概要 |
まず、最初の年度で、脳内の各種レセプタ-分布についての、マクロ・オ-トラジオグラフィ-法による検索法を確立することをこころがけた。その結果、脳内レセプタ-の内、ドパミン系、セロトニン系さらにコリン系についての各レセプタ-についての分布および動態を特異的にレセプタ-・オ-トラジオグラフィ-法で捕えることができた。そこで、それらの方法を応用して以下の実験を行なった。 一則の黒質に6ーOHDAを微量投与しドパミン系ニュ-ロンを障害して、ヘミ・パ-キンソン病モデルラットを作成し、レセプタ-・オ-トラジオグラフィ-法で検索した。その結果、ヘミ・パ-キンソン病ラットの線条体において、ムスカリン性コリンレセプタ-は大きな変化は認められなかったが、ドパミン系レセプタ-についてはアップ・レギュレ-ションが認められた。また、病側の線条体ではドパミン・アップテ-クサイトは全く消失していた。 イボテン酸をMeynert核やdiagonal bandなどの起始核に注入し、大脳皮質に投射するコリン作動性ニュ-ロン群を選択的に障害して、痴保モデル動物を作成し同様に検索した。その結果、脳内の特に大脳皮質部位でムスカリン性コリンレセプタ-が特異的に減少していることが明らかになった。 次に、ラットの中大脳動脈起始部を閉塞し1時間の虚血状態を作り、脳梗塞モデル動物を作成し、脳内のGABA系レセプタ-を中心に検索した。また、この様に作成した線条体外側部虚血梗塞モデルラットについては、空間認知をとらえるとされている水迷路試験での動物の行動についても詳細に観察した。その結果、虚血により水迷路試験での学習効率の低下が認められた。アゴニストであるムチモ-ルによるオ-トラジオグラムでは効率の低下が認められた。アゴニストであるムチモ-ルによるオ-トラジオグラムではGABAレセプタ-が梗塞部位に一致して減少していた。また、GABA Aにより特異的なリガンド(SR 95531)を利用することにより、ムチモ-ルのものよりも明瞭な減少を認めることができた。
|